ものづくり補助金平成25年度製造業山形県

新型複合機導入による太陽光架台用鋼材加工の大量生産、精度向上、コスト削減

株式会社メタルプロダクツ

この事例のポイント

  • 太陽光発電架台の高品質・大量生産の需要が拡大しており、既存設備でも対応は可能だが、需要増と品質確保を両立するには生産量を増やす必要があった。
  • 既存の機械を当社仕様にカスタマイズして導入した。
  • 機械の導入により、図面が確実であれば人の手による作業がなくなり、ヒューマンエラーがなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社メタルプロダクツ
所在地山形県 最上郡真室川町
業種鉄鋼業
技術分野製造環境
従業員数29人
資本金1,000万円
設立1997年

事業の背景

ソーラーパネルの需要増加に伴い、太陽光発電用架台の高品質・大量生産の需要が拡大している。当社は軽量鉄骨加工一式や鉄骨二次部材の加工を主力としている。既存の設備でも対応は可能だったが、需要増と品質確保を両立させるため新規機械の導入を決めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力太陽光発電架台の高品質・大量生産の需要が拡大しており、既存設備でも対応は可能だが、需要増と品質確保を両立するには生産量を増やす必要があった。
  • 人手・技能データ入力や鉄骨部材への番号記入などを手作業で行っていた。
  • その他製作した鉄鋼二次部材を屋外で保管しており、雨や雪による錆びの懸念があった。出荷時には積み下ろしも必要だった。

やったこと

既存の機械を当社仕様にカスタマイズして導入した。CADに図面データを入れるとデータが変換され、加工指示に従って搬入、鋼材の孔明け、切断、番号のプリント、搬出までを自動で行う。これまで手作業だったデータ入力や鉄骨部材への番号記入はほぼゼロになった。孔明けは部材や用途を問わず、切断と組み合わせて複合的に使える。対応できる鋼材の種類が多く、使い勝手がよい。

加工機複合機(鋼材の孔明け・切断・番号記入)

事業の効果

機械の導入により、図面が確実であれば人の手による作業がなくなり、ヒューマンエラーがなくなった。その結果、品質、生産、コストの面で成果があがっている。工場内のレイアウトロスと増築ロスで動きに支障が出ていたが、増築が完成すると改善され、機械面では予定通りの成果になる見込みである。新工場で室内保管ができるようになり、物流の効率化と品質向上が確保される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    鉄鋼二次部材に特化した当社の強みに触れ、既存事業の延長として生産拡大を図る方針が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ソーラーパネル需要増加を背景に、図面対応力や難易度の高い加工品、生産量の多さを強みとして挙げている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業のデータ入力や番号記入をほぼゼロにし、ヒューマンエラー削減と品質・生産・コス面の成果を挙げている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化や賃上げの数値目標は書かれておらず、機械導入による成果の定性的記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    ODA経由の研修生受け入れや実習生受け入れの実績に触れるが、補助事業を遂行する体制の具体は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ソーラーパネル用架台の需要増と品質・大量供給への対応という顧客ニーズは読み取れるが、ターゲットの詳細は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    新工場完成後に受注を増やす方針と、レイアウトや増築によるロスの改善見込みが示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    太陽光架台用の鋼材加工は一般的な分野とまでは言えず、高付加価値化の水準も示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    新たな雇用や需要の創出、地域への波及効果への言及は薄く、国が補助する積極的理由はうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    ヒューマンエラー減少やコスト面の成果が述べられるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    CAD連動の自動加工は省力化にあたるが、サプライチェーンへの貢献や新しいビジネスモデルへの言及は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    太陽光架台という再生可能エネルギー分野への対応がうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及3

    真室川町に立地する地域企業で、新工場による雇用や地域の成長への言及は限定的だが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

建築中の新工場が完成すれば受注を増やしていく。図面への対応力、難易度の高い加工品、品質、生産量の多さといった強みを活かし、設備で生産拡大を図る。ODAを通じて交流のある東欧モルドバ共和国からの研修生や、2013年からのインドネシア人実習生の受け入れを通じ、グローバルな人材育成と技術協力を継続、発展させていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。