高精度両頭フライス盤導入による生産能力拡大と顧客ニーズ対応
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
丸和繊維工業株式会社
成果裁断精度 30mm→20mm
| 事業者名 | 丸和繊維工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 青森県 墨田区 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 100人 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 1991年 |
当社は大手アパレルブランドの紳士服、婦人服、スポーツウェアを中心にOEM生産を行っている。平成23年度から自社ブランドも手がけ、百貨店や直営店、インターネット等で販売している。近年アパレル業界は不振が続き、OEM事業の受注量は年々減少している。一部取引先からカスタムオーダーの受注協力要請が増え、レギュラーサイズのほかリラックス・スリムサイズの製造も求められている。
抱えていた課題
やったこと
CADシステム(柄合わせシステム)と自動裁断機(CAMシステム)を導入した。CADシステムはCAMシステムを作動させるためのデータを作成するシステムである。CAMシステムは、裁断テーブルの天井に設置したプロジェクターで布の上にパターンデータを映し、それに沿って布にマーキングして裁断する。ヘッドに搭載したカメラで柄を探し、柄合わせの際に自動で裁断箇所をマーキングする。プロジェクターの設置のためカーテン付きのヤグラを天井に設置した。CAMシステム投入前に大裁ちするための延反テーブルと全自動型ストレートカッターも導入し、大裁ちから流れ作業で操作できるようにした。
新しい製品・サービス:自社ブランド「TINDUSTYLE TOKYO」でシャツ、ルームウェア、ジャケットなどを東京の本社ビルとインターネットで販売していく。
プロジェクターでパターンを布に直接映すことで紙への印刷が不要になり、作業時間が大幅に短縮された。CAMシステムが柄合わせを自動で行うため、布を無駄にしない裁断レイアウトを考える必要もなくなり、紙も布も無駄なく裁断できるようになった。社員がシステムを使いこなし、発注元から届くパターンデータを自分たちで扱えるようになったことで、裁断に必要な人員を削減でき、生産性も向上した。小ロットへの対応体制が整い、これまで取引のなかった企業からも小ロットの発注が増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
OEM受注減少を背景に自社ブランド展開へ進む方向は読めるが、事例では過去の取組との一貫性を裏付ける記述が少ない。
独自技術「胴体六断・胴体縫製」や名だたるブランドの品質維持の経験が強みとして挙げられている。市場動向の分析までは書かれていない。
極小ロットやカスタムオーダーへの対応が課題と明示され、裁断時間8時間から3時間への短縮など解決策との対応が示されている。
1日あたり250枚から350枚の製造、裁断精度±30mmから±20mm、作業時間8時間から3時間と数値目標と成果が示されている。
社員がCADとCAMを使いこなせるようになったとあるが、体制や事務処理能力を示す記述は薄い。
極小ロットやカスタムオーダーの需要、既存の取引先からの発注増加、自社ブランドの販売先など顧客と受注の裏付けが書かれている。
自社ブランド展開や多能工化の方針は述べられているが、導入から実施までのスケジュールや進め方の記述は少ない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
自社独自技術「胴体六断・胴体縫製」が紹介されているが、同分野での高付加価値化の水準は具体的に示されていない。
地域の雇用や波及効果への言及は薄いが、墨田区の拠点や人材育成の取組がわずかにうかがえる。
裁断に必要だった人員の削減、1日あたりの製造枚数の増加など生産性の向上が数字で示されている。
CAD/CAMとプロジェクターによるデジタル化が中心で、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
小ロット・カスタム対応の方向性はうかがえるが、市場の成長分野への進出や構造転換への言及は乏しい。
墨田区の本社ビルを拠点に東京から自社ブランドを販売する点から、地域の特性を活かす姿勢が読み取れる。
自社ブランド商品の展開にさらに力を入れ、作業時間短縮で生まれた余力を商品開発に充てる。作業員は多能工を目指し、ラインごとに目標設定をして個人のスキルを引き上げ、納期短縮や品質向上を目指す。
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。