回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社矢本製作所
成果従来は2〜3名で6日程度必要だったが、YS工法では1名体制で1〜2日で作業完了となった
| 事業者名 | 株式会社矢本製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 宮城県 東松島市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 設立 | 1967年 |
1967年創業の株式会社矢本製作所は、鉄やステンレスなどの鋼板加工を主力とし、火力・原子力発電所や製造工場の設備機器、配管・ボイラー機器の製作・据え付け、トンネル掘削機、土止用鋼矢板の製作などに対応している。東日本大震災では海岸部に近い工場が大きな被害を受け、4カ月の操業停止を経て事業が軌道に乗るまで1年近く掛かった。その後、沿岸部での防潮堤整備が推進され、土止用鋼矢板の大きな需要が発生した。
抱えていた課題
やったこと
防潮堤構築で使用する土止用鋼矢板の穴開け加工に対応するため、自動パンチ加工機を導入した。導入した自動パンチ加工機はオリジナル仕様にカスタムされ、この機械によって新たにYS工法を開発した。YS工法の導入前は材料の寸法入れから加工、仕上げ、製品仕様書との照合に2〜3名で6日程度必要だったが、YS工法では1名体制で1〜2日で作業が完了するようになった。また、切削油を給油しない加工により環境への負荷も低減した。
| 加工機 | 自動パンチ加工機(オリジナル仕様にカスタム) |
|---|
新しい製品・サービス:YS工法(自動パンチ加工機によるオリジナルの加工法)
YS工法の確立により、高精度で安定した加工が可能となり、作業員の錬度に左右されなくなった。作業は従来の2〜3名で6日程度から1名体制で1〜2日へと大幅に短縮され、生産性が向上した。高精度・短納期・環境負荷低減という当初の課題をすべてクリアしたとされる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
震災後の土止用鋼矢板需要に対応する加工体制の強化とあり、事業の方向性は読めるが、過去の取組との一貫性を示す記述は限定的。
防潮堤需要の増大や一部外部委託の発生が書かれ市場動向は読めるが、競争優位性を裏付ける強みの数値的説明は薄い。
従来は3名で6日程度必要だった作業が1名で1〜2日となり、課題の認識と解決の方向が具体的に示されている。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないが、設備投資による生産能力強化と事業拡大の意向がうかがえる。
体制として人手の削減や外部委託の事態は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述はない。
高精度・短納期・エコという価値と沿岸部の防潮堤需要が書かれ、顧客ニーズへの対応は読めるが、ターゲットの整理は薄い。
YS工法の開発や他製品への進出検討はあるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
自動パンチ加工機をカスタムしたYS工法は独自性があり、高硬度材の加工向上への対応も読めるが、市場水準との比較は示されていない。
防潮堤や老朽化インフラの再構築など社会インフラへの貢献が書かれ、国が支援する理由は読めるが定量的な波及効果はない。
作業人数と日数が減ったと書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
カスタム自動パンチ加工機による加工法の開発はあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は限定的にしか書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
東松島市の沿岸地域で震災復興需要を受けて事業を拡大している点は読めるが、地域の雇用や経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
老朽化したインフラの再構築が重要になるとみており、長年培った技術で安心・安全な社会づくりに貢献したいとしている。沿岸部の需要増大に対応しきれない現状があるため、安定受注を目指し、設備投資で生産能力を強化して事業拡大を目指す。YS工法を利用した他製品への進出も検討している。
「4カ月の操業停止になり、事業が軌道に乗るまで1年近く掛かりました。その後の復興需要で息を吹き返した感じですね」
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。