ものづくり補助金平成26年度製造業島根県

プラント装置の設計・製作・メンテナンス一貫体制による高付加価値化

株式会社コダマ

成果製作スピード 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 設備の関係で、頻繁に作る部品でも製作に時間がかかっていた。
  • 一貫した生産体制を強化するため、プレスブレーキ、CNC旋盤、プレスブレーキ用金型を導入した。
  • 製作スピード 1倍→2倍。CNC旋盤の導入により製作スピードが約2倍になり、量産化が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コダマ
所在地島根県 松江市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数54人
資本金2,000万円
設立1919年

事業の背景

株式会社コダマは1919年に児玉鋳造所として創業し、プラントエンジニアリング、鋳造、溶射を三つの柱に事業を展開している。製鋼プラントやリサイクル施設、上下水道施設など幅広い分野の取引先を持ち、従業員一人あたりの生産性は全国平均を上回っている。一方で、EV車の普及が加速しており、金属によるものづくりの業界にも大きな影響があると見ている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力設備の関係で、頻繁に作る部品でも製作に時間がかかっていた。
  • コスト・採算一部の部品を外注せざるを得ず、コストがかかっていた。

やったこと

一貫した生産体制を強化するため、プレスブレーキ、CNC旋盤、プレスブレーキ用金型を導入した。CNC旋盤はプログラミングでデータ管理ができるため、製作スピードが約2倍になり、量産化が可能になった。プレスブレーキは導入により工数が減り、作業に必要なコストも減らすことができた。三次元CADによる図面設計で設計根拠の明確化と、製作予定設備の設計段階での見える化も可能になった。

事業の効果

  • 製作スピード 1倍→2倍

CNC旋盤の導入により製作スピードが約2倍になり、量産化が可能になった。プレスブレーキの導入で工数とコストが減った。三次元CADによる設計の根拠明確化と見える化により、設計段階での確認が容易になった。今後は県外の鉄鋼メーカーなどとの取引を増やす予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の鋳造・溶射・プラント事業の一貫性と、一貫体制を強みとする記述はあるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「他社のプラント大手との差」は提案力・設計力と述べられ強みは示されるが、市場動向や競合との比較の数字は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    課題として設備の関係で製作に時間がかかり一部外注していたことが書かれ、CNC旋盤導入で製作速度が約2倍になると述べられている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製作スピードが約2倍、量産化が可能になったと具体的な効果が書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員54名、人材育成や若手採用に力を入れている記述はあるが、補助事業を遂行する体制の具体は限定的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    一貫体制による提案力・設計力が選ばれる理由として述べられ、顧客はプラント大手と並べて示されるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は県外の鉄鋼メーカーとの取引を増やす予定とあるが、遂行方法やスケジュールの記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    溶射部門で電磁波を遮断できる皮膜を開発中と書かれ新技術の方向性はうかがえるが、市場での普及度や高価格化の数字はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    若い世代の採用や人材育成、EV化による業界への影響に触れており、地域や雇用への波及がわずかにうかがえる。

  • 費用対効果3

    従業員一人あたりの生産性が全国平均を上回り、工数とコストが減ったと書かれているが、費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    三次元CADによる設計根拠の明確化や製作設備の見える化が書かれ、デジタル活用がわずかにうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    EV普及によるガソリン車・ディーゼル車の変化を見据え、新しい技術に取り組むと書かれ、構造転換との関連がうかがえる。

  • 地域経済への波及2

    島根県松江市の企業で、地域の特性を活かした記述は乏しいが、リサイクル施設や上下水道施設の手掛けが書かれている。

今後の展望

今後は県外の鉄鋼メーカーなどとの取引を増やす予定である。EV車の普及など時代の変化を見据え、溶射部門では電磁波を遮断できる皮膜を開発中である。

事業者の声

人のやらないことをやる。そこに会社の存在価値がある

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。