ものづくり補助金平成28年度製造業宮城県

麺菓子製造工程での真空冷却機導入による品質向上と短納期の実現

マルニ食品株式会社

成果冷却時間 24時間→0.5時間

この事例のポイント

  • 麺の過熱後の冷却を冷蔵庫で行っており、丸1日かかっていた。
  • ものづくり補助金で真空冷却機を導入し、麺の過熱後の冷却時間を冷蔵庫で丸1日かかっていたものから30分まで短縮した。
  • 冷却時間 24時間→0.5時間。真空冷却機の導入により、麺の冷却時間が丸1日から30分に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名マルニ食品株式会社
所在地宮城県 登米市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
設立1885年

事業の背景

麺茶屋として1885年に創業したマルニ食品は、コンビニエンスストア向けの調理麺を東北6県の店舗に出荷している。自社製品として茹でうどん、中華麺などの麺全般と郷土料理「はっと」をスーパーや量販店に出荷している。通販の需要が増えていたことも、製造工程の改善が求められた背景である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力麺の過熱後の冷却を冷蔵庫で行っており、丸1日かかっていた。
  • 人手・技能包装工程を5名で手詰めしており、作業に人手がかかっていた。
  • 納期・工程増加する通販の需要に対し、特に通販業者から要望の多い短納期に応えられていなかった。

やったこと

ものづくり補助金で真空冷却機を導入し、麺の過熱後の冷却時間を冷蔵庫で丸1日かかっていたものから30分まで短縮した。急速冷却により食感が改善され、酸化と細菌増殖の抑制にもつながった。自動包装機も導入し、5名で手詰めしていた包装工程を2名で行えるようにした。これにより製品在庫を持たない効率的な生産体制となり、注文を受けた当日に商品を配送できるようになった。

その他真空冷却機
加工機自動包装機

事業の効果

  • 冷却時間 24時間→0.5時間
  • 包装工程の人員 5名→2名

真空冷却機の導入により、麺の冷却時間が丸1日から30分に短縮された。急速冷却によって食感が改善され、酸化と細菌増殖の抑制にもつながった。自動包装機の導入で包装工程は5名から2名になり、社員を他の生産ラインに振り向けられるようになった。製品在庫を持たない体制により、注文当日の配送と通販業者が求める短納期への対応が実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1885年の製麺技術を背景に麺菓子を展開し、直営店やアンテナショップへ広げたとあり、一貫性はうかがえるが経営戦略への明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    通販需要の増加に対応し、他社に真似できない製麺技術とノウハウを強みとして挙げている点は読み取れるが、市場分析の記述は少ない。

  • 課題の認識と解決4

    冷却に丸1日かかっていた工程を30分に短縮し、当日受注・当日発送を実現したと数字つきで課題解決が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    冷却時間の短縮や作業人数の削減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    社員の配置転換や製造に携わる社員の記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    通販業者から要望の多い短納期に応えると書かれ、食感改善や酸化・細菌増殖抑制など品質面の訴求点が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として5種類のフレーバーや各県のご当地フレーバーへの展開が語られているが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    麺菓子を大人向けのお酒のおつまみとして位置づける新しさは読み取れるが、市場での認知度や普及度の数字は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元の麺文化を全国へ広げる点はうかがえるが、雇用創出や波及効果などの国が補助する理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果3

    冷却時間を1日から30分に短縮し、包装を5名から2名にしたと数字で効果が示されるが、補助金額との費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    真空冷却機や自動包装機の導入は示されるが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮城や東北の地域食材(石巻の藻塩、郷土料理はっと)を活かした製品づくりは読み取れるが、地域経済への波及の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。