回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社フルヤモールド
成果加工面の粗さは現有設備の1/10となり、研磨作業不要のまま使用可能なレベルとなった。
| 事業者名 | 株式会社フルヤモールド |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 大仙市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 43人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1988年 |
株式会社フルヤモールドはプラスチック製品の成形を手掛け、主に自動車産業や電気通信産業の得意先から受注している。受注から3Dプリンタによる試作品開発、3次元CAD設計、入れ子方式の金型製作、プラスチック成形、検査、納品まで社内一貫で行える。いち早く導入した3Dプリンタによる試作品供給は得意先から高い評価を得ている。
抱えていた課題
やったこと
これまでのノウハウをベースに、最新のワイヤ放電加工機を導入し、金型製作工程の改善に取り組んだ。熟練作業を要する研磨仕上げを、ワイヤ放電による鏡面仕上げ等に代替した。また、2分割部品を組み合わせていた入れ子を一体化製作にして部品点数を減らし、加工時間の短縮を図った。
熟練作業の代替と入れ子部品の一体化により加工時間が大幅に短縮された。高品位なワイヤ仕上げで磨き工程が不要となり、プラスチック製品に転写される面粗さが均一になった。生産性が10%向上して受注が増加し、1名の新規採用につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
3Dプリンタ試作や社内一貫製造など従来の取組は読み取れるが、経営戦略上の位置づけまでは書かれていない。
得意先から高評価の3Dプリンタ試作や低予算・短期納入が強みとして具体的に書かれ、競争優位の根拠になっている。
製造原価低減要求と技術者の定年という課題を挙げ、入れ子の一体化で加工時間が大幅短縮されたと課題解決が具体的。
トータルの生産性が10%向上し受注増加につながったと数値が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
熟練者の定年対応として1名の新規採用や多能工化・人材育成に注力していると、人材面の体制が具体的に書かれている。
自動車・電気通信分野の得意先、コネクタなど樹脂製品の需要増という顧客とニーズの根拠が示されている。
今後の高精度設備導入や人材確保育成への注力は述べられるが、スケジュールや検証方法の記載は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
鏡面仕上げを放電加工で代替し、磨き工程不要で面粗さが均一になった点は高品位化として読み取れるが、市場水準との比較は薄い。
自動車部品のセンサー・コネクタ需要の増加や新規採用1名に触れるが、波及効果の国としての必要性までは書かれていない。
加工時間の大幅短縮、生産性10%向上、1名の新規採用と投資効果が具体的に示されている。
AIやIoTの進化に伴う需要増には触れるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
自動車・AIやIoT関連のコネクタ需要増は触れられるが、日本経済の構造転換への言及はない。
大仙市の地場で新工場を増設し1名採用したと書かれ、地域での雇用に触れているが、地域特性の活用は薄い。
自動車関連部品はセンサー部品の点数が増加しており、データをつなぐコネクタなどの樹脂製品の需要は今後も飛躍的に増加する見込みである。増産に対応するため2017年に新工場を増設した。今後はさらなる高精度設備の導入や人材確保・育成に注力する。
創業以来「品質は我社の最大のPR」を品質方針とし、お客様と社会に貢献してまいりました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。