高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社伊藤製作所
成果検査時間 32秒→10秒
| 事業者名 | 株式会社伊藤製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県 山形市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,測定計測 |
| 従業員数 | 60人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1963年 |
昭和22年に山形市で創業し、ミシン部品の生産から事業を始めた。自動車、半導体製造装置、産業機械など幅広い分野の精密部品を製造しており、難削材の超精密・高精度加工を得意としている。現在受注している自動車部品のコネクタボルトは年間売上の20%を占めている。生産工程で加工時の切りくずが製品に付着することがあり、全数目視検査を行っていた。
抱えていた課題
やったこと
画像処理を用いた外観自動検査機を開発・導入し、自動車部品のハイスピード検査ラインを構築した。導入したのはコネクタボルト画像検査装置で、光学カメラと画像解析装置を備えている。各工程で定点撮影を9コマごとにおおよそ20回撮影して部品を解析し、内周面及び外周面の異物付着や形状不良などの合否判定を自動で行う。平成29年12月15日に設置し、翌日から10日間の測定テスト期間を経て実稼働した。サンプルデータでは検査時間が32秒から10秒になることを確認した。
新しい外観自動検査機の導入により検査時間が大幅に削減され、1日あたり延べ46時間の人工による検査時間の短縮が実現した。個人によるバラつきがなくなり、不良品流出もなくなることを確認した。月産16万個の場合、検査人員は7名から4名へ約半減し、コスト削減と生産性向上の体制が整った。現場のモニターやPCとLANで接続し、日次・月次のデータ分析で品質データを確認し、NG品を減らしながら作り込みを強化できる体制も整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業以来のミシン部品からの加工技術の蓄積があり、精密部品製造の延長として検査自動化を位置付けている。
コネクタボルトは売上の20%を占め、A社エンジン向けで全数納入しており、難削材の超精密加工という強みを検査で裏付けている。
目視検査で検査時間のバラつき・見逃しを課題と特定し、検査時間を32秒から10秒へ短縮する計画で解決を図っている。
検査時間を約75%短縮し、1日延べ46時間削減、7名から4名への体制変更と具体的な目標・効果を示している。
導入後に10日間の測定テスト期間を設け、実質稼働に至った手順が示され、従業員60名の製造体制で運用している。
顧客の全数検査ニーズと不良品流出ゼロの要請に応え、A社の次期モデルでも増産が見込まれる受注見通しがある。
導入から稼働までの日程と、今後は検査精度向上と原価低減に取り組む段階的な計画が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
画像処理による外観自動検査を自動車部品の検査ラインに適用し、高精度加工と組み合わせた高付加価値化を図っている。
自動車部品の供給網における品質安定化に触れているが、地域への経済波及や雇用創出の記述は薄い。
検査工数の削減と生産性向上、年間売上が5年後に3割以上伸びる想定を示し、費用対効果の方向性が読み取れる。
画像処理と光学カメラを用いた自動検査装置を導入し、現場モニターとLANで品質データを分析して対策に反映する仕組みを構築している。
自動車部品の検査自動化という製造の高度化には触れているが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。
山形市の地場企業として精密部品を製造している事実はあるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は弱い。
コネクタボルトは乗用自動車のエンジン部品などに使われ、今後も増産が見込まれる。今後は検査精度を向上させ、さらなる検査時間の削減と原価低減を進めて注文拡大につなげる。5年後には現状の年間売上高を約3割以上伸ばすことを想定している。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円
平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。
効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm