ものづくり補助金平成28年度製造業山形県

包装設備導入による個食パック惣菜の生産体制確立と売上拡大

株式会社三和食品

成果作業員が半分になった

この事例のポイント

  • 1食用の個食タイプの要望が増えているが、現行設備では対応しきれず手作業になっていた。
  • 最新式オワン投入コンベアおよび最新式堅型袋詰真空包装機を導入した。
  • 作業員が半分になった。オワン投入コンベア導入により、容量に応じたオワンに投入するだけの作業となり、作業効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三和食品
所在地山形県 最上町
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数160人
資本金1,000万円
設立1986年

事業の背景

当社は国産野菜や山形県産の山菜などを使った漬物や惣菜を製造している。取引先は大手スーパーなどの量販店、食品メーカー向けOEM、外食産業など。これまで外食産業や量販店へは500gから1kg単位の大型包装で納入し、納入店舗で計量・小分けして提供されていた。しかし最近は1食用(50gから80g)の個食タイプの要望が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力1食用の個食タイプの要望が増えているが、現行設備では対応しきれず手作業になっていた。
  • 品質・精度手作業のため均一な商品を提供できなかった。
  • 生産能力数量をこなすことができず、販売機会を逃していた。
  • 新製品・新技術病院や老人施設から極小ロットの個食パックの依頼が増えており、設備導入が必要だった。

やったこと

最新式オワン投入コンベアおよび最新式堅型袋詰真空包装機を導入した。オワン投入コンベアは必要な投入量のオワンを供給し袋設定することで、どの容量でも正確な袋詰めが可能になる。調味液も自動投入されこぼれないためラインが汚れない。最大100品目まで包装条件を登録でき、一度受注した規格を短時間でセットできる。真空包装機への袋セットも自動化され、包装不良が排除される。両機の連動も可能である。

  • 加工機最新式オワン投入コンベア最新式堅型袋詰真空包装機

新しい製品・サービス:個食パック惣菜

事業の効果

  • 作業員が半分になった
  • 作業総時間が6分の1になった
  • 生産個数が3倍になった
  • 生産量が1.5倍になった

オワン投入コンベア導入により、容量に応じたオワンに投入するだけの作業となり、作業効率が向上した。生産個数は3倍、生産量は1.5倍になり、要望の多い個食パックへの対応が可能になった。真空包装機の導入で液漏れやシールのよじれがほとんどなくなり、やり直しが減って量産化に対応でき、個食パックや極小ロットの受注可能性が広がった。機械導入により配線や作業棚が整理され、生産ラインの動線が直線的になり動きやすくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性病院・老人施設からの極小ロット個食パック依頼増という市場動向を捉え、多品種・小ロット対応という自社の強みを活かす内容になっている。
  • 4
    課題の認識と解決手作業で均一品を提供できず販売機会を逃していた課題に対し、作業時間6分の1、生産個数3倍の効果が示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け病院・老人施設からの個食パック依頼、外食産業の個食要望という顧客ニーズの裏付けと、県産野菜の安全安心という選ばれる理由が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員160名の企業であることは示されるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    多品種・小ロット対応や商品開発を強みとしてきた既存事業の延長に、個食パック設備導入を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    病院・老人施設からの極小ロット個食パック依頼増という市場動向を捉え、多品種・小ロット対応という自社の強みを活かす内容になっている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で均一品を提供できず販売機会を逃していた課題に対し、作業時間6分の1、生産個数3倍の効果が示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    作業員半減、作業総時間6分の1、生産個数3倍、生産量1.5倍など効果目標の数値が示されている。賃上げ目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員160名の企業であることは示されるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病院・老人施設からの個食パック依頼、外食産業の個食要望という顧客ニーズの裏付けと、県産野菜の安全安心という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として外食や介護施設への展開が述べられているが、導入スケジュールや遂行方法の具体的記述は少ない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    個食パック惣菜は一般的な分野だが、県産野菜を使った安全安心な冷凍惣菜の開発という差別化の方向性が触れられている程度である。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    高齢化に伴う病院・老人施設からの個食需要増への対応や、県産野菜の利用による地域への貢献が読み取れる。

  • 費用対効果2

    作業効率の向上数値は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記述はない。

  • イノベーションへの貢献2

    包装条件の登録や自動投入の導入はあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献としては弱い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    山形県産の山菜や野菜を使った惣菜を地域の特性として活かし、地域産品の販路拡大につなげている点が読み取れる。

今後の展望

個食パック惣菜の製造を足がかりに外食産業へ積極的に進出し、病院や老人施設、介護施設への売上拡大を図る。今後も計画的に設備投資を行い、商品開発や多品種・小ロット対応でオンリーワン商品を提供する。冷凍惣菜の開発も進めたい。

事業者の声

安全・安心な食品をお客様に提供し、地域の発展と社会への貢献に努め、新しい食文化を創造する

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。