ものづくり補助金平成28年度製造業福島県

「スパウトタイプヨーグルト」の生産プロセス改善で品質向上・安全性確保を図る事業

木村ミルクプラント株式会社

この事例のポイント

  • 既存のジッパータイプの大容量パックは、開封後の品質劣化が早いことが課題となっていた。
  • 日常的にヨーグルトを消費する顧客向けに、風味を落とさず好きなだけ食べられる容器の開発に取り組んだ。
  • 広口スパウトキャップ付きアルミパウチの採用により、ヨーグルトが取り出しやすくなった。

事業者のプロフィール

事業者名木村ミルクプラント株式会社
所在地福島県 いわき市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数43人
資本金3,000万円
設立1992年

事業の背景

創業から100年にわたり安全・安心な乳製品を提供してきた。主力は85℃・15分殺菌のパスチャライズ牛乳で、カフェオレ、フルーツオレ、ヨーグルトなども製造し、いわき市内の宅配・卸事業、ベンダー事業、通販事業を行っている。近年は健康志向の高まりにより、ヨーグルトの消費量の割合が高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存のジッパータイプの大容量パックは、開封後の品質劣化が早いことが課題となっていた。

やったこと

日常的にヨーグルトを消費する顧客向けに、風味を落とさず好きなだけ食べられる容器の開発に取り組んだ。親容器として全国初となるスパウト付きパウチタイプの容器を採用した。ヨーグルトの食感を損ねないよう、既存のスパウトキャップより口の広いものを検討した。開封後の品質劣化を抑えるため、酸素を通さないアルミ製の容器を採用した。食事時の雑菌混入を防ぐため、業界初となる大口径のスパウトキャップを採用した。この容器に対応するためスパウト充填機を導入した。

加工機スパウト充填機

新しい製品・サービス:スパウトタイプヨーグルト「命の雫こだわりヨーグルト」

事業の効果

広口スパウトキャップ付きアルミパウチの採用により、ヨーグルトが取り出しやすくなった。空気に触れる量が少ないため劣化しにくく、最後までフレッシュにおいしく食べられるようになった。賞味期限が延びたことで長期間の流通に乗せられるようになり、関東・関西など遠方との取引も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業100年の乳製品事業を背景に、スパウト付きパウチ容器の開発に取り組んだ経緯が書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大手メーカーとの殺菌方法の違いに触れているが、市場動向や自社の強み・弱みを踏まえた競争優位性の記述は限られている。

  • 課題の認識と解決4

    既存ジッパーパックの開封後劣化という課题を認識し、広口スパウトやアルミ容器で解決し、遠方取引が可能になったと書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    開封後の品質劣化や雑菌混入を課題とし、ターゲットは日常的にヨーグルトを消費する顧客と具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    開発の順序(スパウト充填機導入、キャップ検討、容器素材選定)は書かれているが、中長期のスケジュールや検証方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    業界初の大口径スパウトキャップ、全国初のスパウト付きパウチ容器と、同分野で先進的な取り組みであることが書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    いわき市内の事業から全国へ展開し遠方取引が可能になったとあるが、雇用や波及効果などの公的な必要性は書かれていない。

  • 費用対効果2

    賞味期限延長や取引拡大の効果は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    食品の容器改良による取引拡大は書かれているが、日本経済の構造転換につながる記述は読み取れない。

  • 地域経済への波及4

    いわき市を拠点に宅配・卸・通販などで地域の食文化に貢献し、全国へ販路を広げたと具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

無添加の「ものづくり」を続け、ふくしまの食文化、日本の食文化に寄与していきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

群馬県製造業平成29年度

冷凍マグロ専用刺身醤油の試作開発

鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。