ものづくり補助金平成28年度製造業福島県

治療用軟膏容器の飛躍的品質向上・生産性向上技術の確立

診療化成株式会社

この事例のポイント

  • 軟膏容器の内面の異物検査を検査員2名が目視で常勤対応しているが、増産により検査能力が不足し始めている。
  • 軟膏容器にはサイズが複数存在するため、各サイズに対応した光学式検査装置と、軟膏容器の内面全体を瞬時に画像検査する検知方法を検討した。
  • 射出成形加工の異物不良をインラインで自動検出・排除する高性能光学式画像検査システムを開発し、品質向上と生産性向上の技術を確立した。

事業者のプロフィール

事業者名診療化成株式会社
所在地福島県 福島県東白川郡矢祭町
業種業務用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数58人
資本金1億円
設立1987年

事業の背景

当社は医療用プラスチック容器を専門に製造するメーカーである。現在、軟膏容器は受注が順調に伸びている。一方、生産側では増産に伴い目視検査の能力が不足し始めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能軟膏容器の内面の異物検査を検査員2名が目視で常勤対応しているが、増産により検査能力が不足し始めている。
  • 品質・精度容器内部の異物を目視で完全に見分けるのが難しく、異物不良を射出成形加工のインラインで自動検出・排除する仕組みが必要だった。
  • 品質・精度容器の内面に射出成形時に生じる樹脂ヤケや、成形材料に混入する異物による不良が発生していた。
  • 品質・精度異物不良が客先へ流出すると対応費用がかさみ、客先からの品質クレームにつながっていた。

やったこと

軟膏容器にはサイズが複数存在するため、各サイズに対応した光学式検査装置と、軟膏容器の内面全体を瞬時に画像検査する検知方法を検討した。その結果、各サイズに対応した光学式・高性能レンズによる高精度異物検出システムを導入し、軟膏容器の自動検査ラインを開発した。これにより軟膏容器の内面の異物検査を自動化・無人化し、異物検査時間を短縮した。工程内不良率は現状以下への改善を目指した。

検査測定光学式・高性能レンズによる高精度異物検出システム(軟膏容器の自動検査ライン)

事業の効果

射出成形加工の異物不良をインラインで自動検出・排除する高性能光学式画像検査システムを開発し、品質向上と生産性向上の技術を確立した。容器内面の異物検査を自動化したことで人件費の削減を図れ、検査員2名の人員は付加価値の高い業務へシフトできる見込みである。異物不良の客先流出時の対応費用を大幅に減らせるため、客先からの品質クレームが減り、品質への信頼性が高まった。

今後の展望

射出成形機やブロー成形機などの稼働監視や品質管理にIoTを採用することを計画している。在庫管理、出荷管理、生産計画のシステムを更新し、ネットワークのセキュリティを強化する検討を進めている。3次元CADソフトの更新と技術者の育成も図る予定である。

事業者の声

より良い商品を、より安く、より早く

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。