ものづくり補助金平成28年度製造業福島県

地元産コシヒカリ米を使用した、玄米麹及び玄米麹味噌の新商品開発

成果除去率 5%→6.1%

この事例のポイント

  • 首都圏を視野に入れた販売シフトが必要だった。
  • 新規に精米機を導入し、1歩搗きで精白歩合を均一にして玄米麹を作れるようにした。
  • 除去率 5%→6.1%。1歩搗きで精白歩合を均一にした玄米麹が作れ、麹菌が玄米の中まで均一に繁殖するようになった。

事業者のプロフィール

所在地福島県 只見町
業種食料品製造業
技術分野製造環境,機械制御,バイオ
従業員数5人
設立1899年

事業の背景

目黒麹店は奥会津・只見で、麹と味噌を製造してきた麹屋である。健康志向の高まりから玄米食への関心が集まる一方、白米麹に比べて玄米麹は市場に少なかった。地元産コシヒカリと只見産大豆を用い、無添加の天然醸造で味噌を作っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信首都圏を視野に入れた販売シフトが必要だった。
  • 品質・精度他社商品に埋もれないよう、強い特徴を打ち出す必要があった。
  • 品質・精度玄米を麹にするには精白歩合の均一化が欠かせず、低温精米による品質向上も必要だった。
  • 生産能力光選別機がなく不純物や不良米の除去を機械化する必要があり、作業効率も向上させたかった。

やったこと

新規に精米機を導入し、1歩搗きで精白歩合を均一にして玄米麹を作れるようにした。1歩搗きの試験精米で均一性を検証し、精米直後の温度が約5℃低くなることも確かめた。光選別機を導入し、良質玄米1kgに不良米50gを混ぜて試験したところ、除去率は想定5%程度に対し平均6.1%だった。玄米麹は約1ヵ月で仕上げ、玄米麹味噌は仕込み後約3ヵ月の出来具合を時系列で確かめた。

加工機新型精米機
検査測定光選別機

新しい製品・サービス:玄米麹および玄米麹味噌

事業の効果

  • 除去率 5%→6.1%
  • 味噌生産量 20t→30t
  • 精米直後の温度は約5℃低くなった。

1歩搗きで精白歩合を均一にした玄米麹が作れ、麹菌が玄米の中まで均一に繁殖するようになった。低温精米が可能になり、品質と食味が向上する見込みである。光選別機により不純物や不良米の除去を機械化し、作業効率も向上した。味噌生産量は増え、大豆・米の契約農家や正社員・パート従業員の雇用も生まれる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1899年から家ごとに味噌を作る時代の麹店として続いてきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    首都圏を視野に入れた販売シフトや、無添加・只見の雪蔵での天然醸造という特徴が書かれ、強みは示されているが、市場動向との比較は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    他社商品に埋もれない特徴づけを課題とし、味噌生産量を20tから30tに増やす計画と製造ライン増設が具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    味噌生産量20t→30t、大豆・米の契約農家を増やす、正社員・パート雇用が見込まれると数字つきで書かれている。付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員5名とあり、製造ライン増設や袋詰め作業への対応で雇用も見込むとあるが、体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加・只見の雪蔵での天然醸造、プレミアム感ある少量パッケージの高級味噌という価値と、首都圏の消費者をターゲットにすることが明記されている。

  • 事業化までの道筋3

    1歩搗きの精米、光選別機での除去率6.1%、約3ヵ月での出来具合確認など検証の手順は書かれているが、中長期のスケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    玄米麹・玄米麹味噌は、白米麹に比べ麹菌が玄米の中まで繁殖する点や、既存の味噌との差別化が明記されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    農家の所得向上、契約農家の増加、正社員・パート雇用の創出など地域への波及が書かれているが、国が補助する理由までは書かれていない。

  • 費用対効果2

    新型精米機や光選別機の導入効果は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面60%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及5

    只見産コシヒカリ100%、青森産大豆、四国の海塩など地元産原料を活かし、奥会津・只見の雪蔵での醸造と雇用創出が数字つきで書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

プレミアム感のある少量パッケージの高級味噌として売り出し、ホームページやSNS、商談会・販売会を通じて首都圏の消費者を中心に販路を開拓する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。