ものづくり補助金平成28年度建設業栃木県

太陽光発電施設向け防草対策工事の新規受注拡大と生産性の向上

福田土木造園株式会社

成果吹付可能距離 100m→500m

この事例のポイント

  • 従来のハイドロシーダー機はホースを延ばしたときの吹付可能距離が100mが限度で、広大な太陽光発電施設では移動しながら吹き付ける方法が現実的でなかった。
  • より圧力の高いコンクリート(モルタル)吹付機のシステム一式を導入した。
  • 吹付可能距離 100m→500m。吹付機を固定して500m先まで吹き付けられるようになり、移設作業が不要になって全体で約46%の工数を削減できる見込みで…

事業者のプロフィール

事業者名福田土木造園株式会社
所在地栃木県 宇都宮市
業種総合工事業
従業員数16人
資本金3,000万円
設立1980年

事業の背景

当社は1980年の設立以来、ゴルフ場の芝の管理や修繕・施工を主力としてきた。その後、法面緑化や土木、造園などの公共事業にも事業を広げ、スポーツグラウンド専用の芝の施工・管理も手がけている。近年は再生可能エネルギーへの移行で地面設置型の太陽光発電施設が急増し、同時に雑草が課題になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来のハイドロシーダー機はホースを延ばしたときの吹付可能距離が100mが限度で、広大な太陽光発電施設では移動しながら吹き付ける方法が現実的でなかった。
  • コスト・採算太陽光発電施設の雑草対策は初期投資額や耐久性、メンテナンス面でコストが掛かり、発電施設の効率的な運用の妨げになっていた。

やったこと

より圧力の高いコンクリート(モルタル)吹付機のシステム一式を導入した。吹付機を1カ所に固定してホースを延ばす施工を行うため、最長吹付距離は500mが必要とされた。導入機器で吹付テストを実施した結果、機械なしの手練りと比べても遜色がないことがわかった。ホースの長さが500mになると吹付機等の移設作業が不要になり、全体で約46%の工数削減が可能になった。1cm厚の吹付単価は従来1㎡あたり650円で利益率は10.0%だったが、単価を500円に設定しても利益率20.0%の達成が可能になった。

加工機コンクリート(モルタル)吹付機システム一式

事業の効果

  • 吹付可能距離 100m→500m
  • 1cm厚の吹付単価 650円/㎡→500円/㎡
  • 利益率 10%→20%

吹付機を固定して500m先まで吹き付けられるようになり、移設作業が不要になって全体で約46%の工数を削減できる見込みである。吹付単価を下げても利益率を確保できるようになり、採算性が向上した。地被植物で地面全体を覆うため太陽光パネルの温度上昇が抑えられ、発電効率が高まって施設の効率的な運用に貢献する。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    ゴルフ場の芝管理や法面緑化で培った施工技術を活かし、太陽光発電施設の防草工事へ展開する流れが書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    雑草対策が課題になっている市場動向と、地被植物による低コストな防草工事という自社の強みが結びつけて書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    除草シート等の方法が初期投資や耐久性で課題とされ、地被植物活用で初期コストを抑える計画が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    吹付距離100mから500mへの変更で工数約46%削減、1㎡単価650円を500円にしても利益率20.0%達成と数字で示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員16名や設立年は書かれるが、補助事業を遂行する人材体制や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    除草剤等の既存方法と比べ、地被植物で覆うことで発電効率が高まるという価値と顧客ニーズの対象が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    吹付テストの実施と結果、機器構成は書かれるが、遂行スケジュールや中長期の課題解決方法の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    地被緑化を太陽光施設の防草に応用する点は特徴的だが、分野の普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    再生可能エネルギーの急増と発電施設の効率的運用への貢献が書かれているが、経済波及や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果5

    工数約46%削減と単価引き下げ後も利益率20.0%を達成できる点が数字で示され、費用対効果が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    吹付機の高圧化による長距離施工は書かれるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はうかがえない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    再生可能エネルギー施設の増加に触れているが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及3

    栃木県宇都宮市の地域事業者として記載があるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は限定的である。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

当社独自の長花ヤブランは、根の肥大部が漢方薬や薬茶、化粧品として利用できる可能性があり、現在成分分析を行い有効性と安全性を確認しながら活用を検討している。実生繁殖の実績が人々の健康や美容に貢献することを期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。