ものづくり補助金平成28年度サービス業(他に分類されないもの)千葉県

展示ブースの3Dシミュレーターの導入による新規出展者向けサービスの展開

シフトアップ株式会社

この事例のポイント

  • 展示会ブースは完成イメージを共有しにくく、クライアントとの打ち合わせを進めるのが困難な場合が多かった。
  • クライアントと打ち合わせをしながら同時進行で導線も含め展示会当日の会場を具体的にイメージできる、展示ブースのリアルタイム3Dシミュレーションプログラムを開発した。
  • 展示会ブースのシミュレーターを営業ツールとして活用し、営業において大きく活躍している。

事業者のプロフィール

事業者名シフトアップ株式会社
所在地千葉県 東京都中央区
業種その他の事業サービス業
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1988年

事業の背景

当社は長年、アミューズメントパークやTVスタジオで用いられる特注の金物製作、看板やスチール什器の製造などディスプレイ関連の金属加工を行ってきた。現在は展示会ブースの装飾工事、商業施設の設計、ショールームの企画・施工などを手がける総合的なディスプレイ業が主体業務となっている。クライアントの要望に合わせた独創性やデザイン性を重視した製作が特徴である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度展示会ブースは完成イメージを共有しにくく、クライアントとの打ち合わせを進めるのが困難な場合が多かった。
  • 生産能力初期段階の打ち合わせや計画の食い違いから展示会ブース製作での無駄(ロス)が多く生じていた。
  • 販路・情報発信新規出展者や展示会ノウハウの少ない顧客への営業力を高める必要があった。

やったこと

クライアントと打ち合わせをしながら同時進行で導線も含め展示会当日の会場を具体的にイメージできる、展示ブースのリアルタイム3Dシミュレーションプログラムを開発した。ユーザーインターフェイスは操作しやすい画面とし、3Dの形状を瞬時に変更できるようゲームエンジンを搭載した。3画面ビューの配置、ビューの切り替え、マウスによるカメラアングルの移動、画面のリサイズはこのシミュレーター独自のプログラムで開発した。大きなデータ量のシステムプログラムを瞬時に稼働させるため、カスタマイズされた3Dシミュレーション専用PCも導入した。

ソフト展示ブース3Dシミュレーションプログラム(リアルタイム3Dシミュレーター)
その他3Dシミュレーション専用PC

新しい製品・サービス:展示会ブース3Dシミュレーター

事業の効果

展示会ブースのシミュレーターを営業ツールとして活用し、営業において大きく活躍している。初期段階でイメージを持ってもらえるため打ち合わせでの間違いが減り、商談成立の割合が高くなった。レイアウトとゾーニング作りのスピードと精度が向上し、シミュレーション上でのデザイン制作も可能になった。クライアントのリピート率も上昇した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    長年のディスプレイ関連金属加工の経験を生かし、展示会ブース事業を主体業務としている経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    独創性やデザイン性、ハンドメイドへの強みは書かれているが、市場動向の分析や競合比較は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    打ち合わせ時のイメージ共有が困難という課題を示し、3Dシミュレーターで認識の食い違いを回避すると具体的に述べている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず、リピート率上昇や商談成立割合の向上が述べられるのみ。

  • 事業を進める体制3

    社内の一貫体制(企画・設計・製作・施工)と社長の方針は書かれているが、従業員5名での人材や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    初めて出展する顧客やノウハウの少ない顧客をターゲットに、完成イメージの共有という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    VRコンテンツや映像制作への展開計画は述べられているが、スケジュールや課題解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    VR技術を使った展示会ブースシミュレーターは新しいが、ジャンルの普及度や高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    展示会・ディスプレイ業界に新しい風を送るとあるが、雇用創出や波及効果の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    ロス削減やデザイン性向上の効果は述べられるが、費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    VR技術やリアルタイム3Dシミュレーションを活用し、展示会ブース制作の新たなビジネスモデルを構築している。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    VRや映像分野への進出は書かれているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    千葉県八街市の事業実施場所は示されるが、地域特性を生かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

VRコンテンツや映像制作の依頼が入るようになり、AV設備を導入するクライアントへのコンテンツや動画制作を展開していく。シミュレーターによる他社との差別化とセールスポイントの明確化を図り、営業スタッフを増員して売上アップを目指す。海外取引も含めた営業窓口を広げ、AIを含めたシミュレーターのバージョンアップを進める。

業種と困りごとが近い成果事例

兵庫県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

中古住宅・造成地の品質評価サービス事業

神戸市北区の借用地に実験サイトを設け、鋼管・プラスチック管・土管・瓦礫・空洞の5種類の異物を異なる深度に埋設した。

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。