ものづくり補助金平成28年度製造業千葉県

ベタつかずに、一口サイズでどこでも簡単、食べきれる、個別包装干し芋の提案

株式会社いっぷく堂

成果個装作業の処理量 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 従来の干し芋は1袋の量が100g〜200gと多く、袋の中で干し芋が張り付いて取り出しにくく、途中でちぎれることもあった。
  • 「ベタつかなくて食べやすい、食べきり、外でも食べられる」ことを目指し、1枚ずつ個別包装する方式を採用した。
  • 個装作業の処理量 1倍→2倍。機械の導入により、個装作業の処理量が手作業の倍になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社いっぷく堂
所在地千葉県 香取市
業種食料品製造業
従業員数11人
資本金150万円
設立2015年

事業の背景

2015年7月に香取市の農家の女性3名が、さつまいもに付加価値をつけて加工・販売する農業6次化を目指して設立した。香取市の特産品「べにはるか」を原料に、干し芋、丸干し芋、熟成焼き芋を製造している。消費者の健康志向から自然食品・健康食品として干し芋が見直されており、糖度の高い品種の登場で今後の需要拡大が見込まれている。2018年度の売上高は2,917万円だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の干し芋は1袋の量が100g〜200gと多く、袋の中で干し芋が張り付いて取り出しにくく、途中でちぎれることもあった。
  • 新製品・新技術一口サイズへの小分け化と個別包装によって新たな市場や顧客層を開拓する必要があった。

やったこと

「ベタつかなくて食べやすい、食べきり、外でも食べられる」ことを目指し、1枚ずつ個別包装する方式を採用した。外包装はポップなクラフト紙素材の窓付き包装とし、若い女性への訴求力を高めた。個別包装機を導入して包装にかかる製造コストを削減し、生産性を向上させた。機械化により個装作業量は手作業の倍になったが、フィルムのサイズや材質に問題があり、少しずつ改善しながら調整を続けている。

加工機個別包装機

新しい製品・サービス:べにはるかを原料とした一口サイズの個別包装干し芋

事業の効果

  • 個装作業の処理量 1倍→2倍

機械の導入により、個装作業の処理量が手作業の倍になった。個別包装により手が汚れず食べやすく、持ち運びにも便利で、衛生面にも配慮できるようになった。イベントでの販売が中心で、金額的な成果はまだ出ていないが、お客様の反応は好評である。フィルムの改善は継続している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    農家女性3名が2015年に設立し農産物の6次化を目指したとあるが、事業戦略との一貫性や位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    糖度の高い品種登場や健康志向による需要拡大に触れ、市場動向を踏まえた個包装化の狙いは読み取れる。強みの定量的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業の個装作業や従来品の量の多さ・張り付きという課題を示し、一口サイズ個包装で解決する方針が具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員11名で代表が事業を進める体制は示されるが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットを若い女性とし、食べやすさ、持ち運び、衛生的といった価値と顧客の好評の声が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    フィルム変更による作業簡素化や改良点を進める方針は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    一口サイズ個包装の干し芋は新しい提案として示されるが、ジャンルの普及度や高価格化の根拠は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    農業6次化や香取市の特産品活用に触れるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    個別包装機導入で製造コストを削減し生産性が向上したとあるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    香取市の特産品「べにはるか」を原料に地域の農家女性が加工を担う地域資源の活用が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

消費者の健康志向と糖度の高い品種の登場により、今後の需要拡大が見込まれるため、早期にフィルムを変更して作業の簡素化を進める計画である。駅やコンビニなどでの1枚売りのスライス干し芋も考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。