ものづくり補助金平成28年度農業、林業千葉県

生分解性ネットを活用した培土培地とロックウールプラグの生産

株式会社プランツファクトリー・インザイ

この事例のポイント

  • 農業分野でも労働力不足が年々深刻になっており、供給作業を人手に頼る状況を改善する必要があった。
  • オランダ型農業の運営を念頭に、Maan Growcoon社製の生分解性プラグネット供給機を導入した。
  • 作業を機械化したことで生産性が改善し、生産量を増やすことができた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社プランツファクトリー・インザイ
所在地千葉県 千葉県印西市
業種農業
技術分野機械制御
従業員数9人
資本金500万円
設立2006年

事業の背景

弊社は育苗事業を行い、トマト等の野菜生産者や次世代施設園芸拠点に向けて野菜苗を供給している。売上高は468百万円、従業員は9人である。事業の大規模化、生産性の向上、品質維持、労働力不足への対応を目指し、オランダ型農業の運営を念頭に置いていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能農業分野でも労働力不足が年々深刻になっており、供給作業を人手に頼る状況を改善する必要があった。
  • 生産能力事業の大規模化と生産性の向上を進めるため、作業の機械化が求められていた。
  • 品質・精度品質を維持しながら生産を広げるために、人員を品質管理に振り向ける必要があった。

やったこと

オランダ型農業の運営を念頭に、Maan Growcoon社製の生分解性プラグネット供給機を導入した。この機械により、生分解性プラグネットを自動的にトレーにセッティングできるようになった。トレーへの供給作業を機械化したことで、それまで供給に要していた作業人員を植物栽培などの他工程に振り分けた。生分解性ネットを積極的に使える体制も整い、後工程の定植作業の効率化にもつながった。

加工機Maan Growcoon社製 生分解性プラグネット供給機

事業の効果

作業を機械化したことで生産性が改善し、生産量を増やすことができた。余剰となった人員を品質管理工程に充てられるようになり、品質も向上した。生分解性プラグネットの利用が安定し、ロスも少なくなった。さらに、生分解性ネットをより広く使えるようになり、定植作業の効率化も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    社長の一言に業務改善に努めてきたとあるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    育苗事業で野菜苗を供給し大規模化を目指すとあるが、市場動向や自社の強み弱みとの関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    供給作業の機械化で生産性改善と余剰人員の品質管理への振り替えが実現したと書かれ、課題と効果の対応は読み取れるが数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産量増加や生産性改善は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値、その数値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員9人の体制で、供給作業に充てていた人員を品質管理へ振り割る運用が書かれており、体制面の一端がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    オランダ型ハイテク温室の大規模生産者や種苗卸、農協向けに野菜苗を供給する顧客像と、展示会やサンプル苗の提供による普及方針が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として普及啓蒙活動が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    生分解性プラグネットの利用拡大が述べられるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    労働力不足への対応や次世代施設園芸拠点向け供給がうかがえるが、波及効果や雇用創出などの国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    稼働状況に満足しロスが少ないとあるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化による品質改善が書かれるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    農業分野の労働力不足や施設園芸の大規模化に触れているが、成長分野への進出や構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    千葉県印西市の地域企業であることは分かるが、地域特性を活かした高付加価値化や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

オランダ型のハイテク温室で大規模に生産する生産者や、各地域の種苗卸問屋、農業協同組合に対し、展示会やサンプル苗の提供を通じて普及啓蒙を行っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。