社員に承継し、ハウスの自動開閉とパネル洗浄機で作業時間を減らす

耕佑

成果パネルの洗浄は2名で4時間かかっていたのが、1名で1.5時間になった。

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この事例のポイント

  • 2013年に入社した社員への承継を見据え、2018年に専務に就けた。
  • 前代表の体調不良で予定を前倒しし、2021年2月に株を譲って承継した。
  • ハウス10棟のサイドカーテンに、温度センサーと連動する自動開閉装置を付けた。
  • ベテランが担ってきた細かな温度管理に近いことを、若手でもできるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名耕佑
所在地宮城県
業種葉物野菜の水耕栽培
従業員数29人

事業の経緯

ハウスで葉物野菜を水耕栽培する会社である。2013年に入社した社員への承継を見据え、2018年に専務に就けていた。

前代表の体調不良で予定を早め、2021年2月に株を譲って承継した。

承継後は若い人材に仕事を任せ、古い農業の考えにとらわれない経営を進めている。事業承継・引継ぎ補助金でハウスの自動開閉装置とパネルの洗浄機を入れ、作業時間を短くした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 予定より早い承継2013年に入社した社員への将来の承継を見据え、2018年に専務に就けた。前代表の体調不良で予定を早め、2021年2月に株を譲って体制を変えた。
  • 手作業の多い栽培ハウスの温度管理はベテランの勘に頼り、水耕栽培のパネルも手作業で洗っていた。品質を安定させ、生産性を上げる必要があった。

やったこと

  1. ハウスの自動開閉鉄骨ハウス10棟のサイドカーテンに、温度センサーと連動する自動開閉装置を付けた。ハウスの環境を24時間見守り、データを集めて分析している。1年かけて年間のデータをため、作業を自動にしていく。
  2. パネル洗浄機水耕栽培で使うパネルを洗う機械を入れた。2つの取り組みで作業時間を短くするため、作業の流れを見直している。

補助金を使った経費

事業の効果

  • データ収集と自動の温度管理で、野菜に負担をかけない管理を目指せるようになった。
  • 600枚のパネルを2名で4時間かけて洗っていたのが、1名で1.5時間になった。
  • 工数が減り、人件費の削減につながった。
  • ベテランが担ってきた細かな温度管理に近いことを、若手でもできるようになった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.8 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的予定より早い承継の理由(前代表の体調不良)と、2018年の専務就任からの計画的な準備が具体的に書かれ、取組の目的と必要性が明確。
  • 4
    計画の具体性と体制パネル洗浄が2名4時間から1名1.5時間になり、ハウス10棟の装置導入と1年かけたデータ蓄積計画も示され、体制とスケジュールが具体的。
  • 4
    事業の継続2013年入社の社員へ段階的に承継を準備し、ベテランの温度管理を若手でも可能にして事業を継続できる体制を作っている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    予定より早い承継の理由(前代表の体調不良)と、2018年の専務就任からの計画的な準備が具体的に書かれ、取組の目的と必要性が明確。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    パネル洗浄が2名4時間から1名1.5時間になり、ハウス10棟の装置導入と1年かけたデータ蓄積計画も示され、体制とスケジュールが具体的。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    工数減少により人件費の削減につながったと記載されているが、売上や利益の増加額までは示されていない。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    2013年入社の社員へ段階的に承継を準備し、ベテランの温度管理を若手でも可能にして事業を継続できる体制を作っている。

事業者の声

経営者として若い人材を登用し、様々な業務を任せたことにより、製造の手法や販売の手法を柔軟に行い、古くからの農業の考えにとらわれない経営ができていると考える。

宮城県の葉物野菜の水耕栽培(従業員29名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

ベテランの栽培技術をうまく引き継ぐ仕組みをつくる。猛暑への対策としてミストファンを入れるなど、外の環境の変化に対応しながら、続けられる農業をめざす。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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