光を通す保温スクリーンでトマトの環境制御を組み直す

グリーンステージ大平(売上高:1億円~3億円)

成果作付け開始から2か月の収穫量が前年同期より約40%増えた。

省エネ・脱炭素に使える公募中の補助金 313件を見る

この事例のポイント

  • 60歳を目安に子へ継ぎたいという父の思いに応え、入社から約6年かけて承継した。
  • 保温遮光スクリーンを、省エネで光を通しやすい素材に替えた。
  • 新しいスクリーンの特性を環境制御プログラムに反映し、収穫量を約40%増やした。
  • 海外からのモーターの輸送が大きく遅れ、余裕を持った発注の大切さを感じた。

事業者のプロフィール

事業者名グリーンステージ大平(売上高:1億円~3億円)
所在地栃木県
業種トマトの施設栽培

事業の経緯

トマトの施設栽培を営む農業法人で、父は60歳を目安に子に事業を継ぎたいと考えていた。承継者はその思いに応え、十分な引き継ぎの期間をとるため2014年に入社した。

個人事業主としての経営の経験を含む約6年の実務を経て、2021年1月に代表に就いた。

承継を機に、事業承継・引継ぎ補助金で温室の保温遮光スクリーンを光を通しやすい素材に替えた。その特性を独自の環境制御プログラムに反映し、作付け開始から2か月の収穫量が前年同期より約40%増えた。

トマトの施設栽培は競合が多く、安定して高い収量を確保できる経営を目指している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 計画的な承継父は60歳を目安に子に事業を継ぎたいと考えていた。承継者は父の思いに応えて継ぐ覚悟を決め、十分な引き継ぎの期間をとるため2014年に入社した。個人事業主としての約2年半を含む約6年の実務経験を経て、2021年1月に会社の形を変えると同時に代表に就いた。
  • 暖房費とフードロス温室の暖房費を抑えてCO2の排出を減らし、フードロスを抑えながら生産性を上げ続ける必要があった。

やったこと

  1. 保温遮光スクリーンの刷新既存の保温遮光スクリーンを、省エネと光を通す効果の高い素材に替えた。2021年7月に取り付け工事を終え、11月にスクリーンを動かすモーターの取り付けを終えた。
  2. 環境制御プログラムの開発新しいスクリーンの特性を独自の環境制御プログラムに反映し、遮光で果実の温度を保ちながら、植物に光を吸収させられるようにした。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 果実の温度を保ちながら植物に光を当てられるようになり、作付け開始から2か月(2021年9〜10月)の収穫量が前年同期より約40%増えた。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均4.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 5
    承継を機にした取組の目的父の60歳を目安とする承継希望に応え、2014年入社から約6年かけて2021年1月に代表就任と、目的と経緯が明確に示されている。
  • 5
    売上・利益の見込み作付け開始から2か月の収穫量が前年同期比約40%増加しており、売上増加の見込みが実績で裏付けられている。
  • 4
    計画の具体性と体制2021年7月のスクリーン取付完了、11月のモーター取付と段階的な工程が示され、海外輸送遅延から発注余裕の必要性も学んでいる。
取組の目的・必要性5.0
  • 承継を機にした取組の目的5

    父の60歳を目安とする承継希望に応え、2014年入社から約6年かけて2021年1月に代表就任と、目的と経緯が明確に示されている。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2021年7月のスクリーン取付完了、11月のモーター取付と段階的な工程が示され、海外輸送遅延から発注余裕の必要性も学んでいる。

収益性5.0
  • 売上・利益の見込み5

    作付け開始から2か月の収穫量が前年同期比約40%増加しており、売上増加の見込みが実績で裏付けられている。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    従業員25人規模の農園を承継し、環境制御プログラムの独自開発や省エネ設備の刷新で継続的な生産性向上の基盤を整えている。

出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

自社の施設や地域の気象条件に合った環境制御プログラムを開発し、栽培環境を最適にする。10aあたり30t以上の収量を毎年安定して確保し、競合の多い市場で勝ち残る。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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