回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社北陸製作所
| 事業者名 | 株式会社北陸製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県 長岡市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,接合・実装,機械制御 |
| 設立 | 1954年 |
株式会社北陸製作所は1954年創業の建築鉄骨製造業で、神社仏閣などの特殊物件に強みがある。顧客はスーパーゼネコンが中心で、売上比率は新潟県内が2割、県外が8割となっている。ものづくり業界では人手不足が長年の課題となり、仕事はあるのに人材が足りず、育成も追いつかない状況だった。
抱えていた課題
やったこと
溶接を行う可動範囲の広い吊り下げ式の溶接ロボットを、メーカーの㈱神戸製鋼所に特注して導入し、稼働率と自動化率を高めた。アームが届かないため人の手で溶接していた箇所もノンストップで溶接できるようになった。自動運転システムにより夜間も連続作業が可能になった。同時に、①設計②材料調達③材料の切断・穴あけなどの一次加工④溶接・組立のうち、③の一次加工を外注し、④溶接・組立に集中する体制へ切り替えた。一次加工は信頼できるパートナーが新設した工場に委託した。
| ロボット | 吊り下げ式溶接ロボット(㈱神戸製鋼所製・特注) |
|---|
自動溶接ロボの導入と夜間の連続稼働により生産性は4〜8倍に高まった。溶接・組立に集中する体制を構築できたことで、利益率の高い工程の生産性が向上した。自動化により人手不足の軽減にも手応えを得た。ビル鉄骨に加え倉庫や工場建築にも営業できるようになり、受注力も増した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1954年創業で神社仏閣など特殊物件の鉄骨製造を手がけてきた経緯があり、溶接・組立への集中という方向性も読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
有名建築家の複雑な建築で頼りにされる技術力や、県外の仕事が8割という外部環境との関係が読み取れるが、強み・弱みの分析までは書かれていない。
人材不足や加工期間の確保困難という課題を認識し、溶接・組立への集中で生産性が4〜8倍に高まり利益率の高い工程に注力できたと具体的に書かれている。
生産性4〜8倍という数字は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠も限られている。
外注先や体制変更による工程の再編は書かれているが、人材育成の仕組みは課題として残ると記されており、遂行体制は十分に読み取れない。
神社仏閣や複雑な形状の鉄骨という強みと、ビル・倉庫・工場建築への営業拡大により受注力が増したことは読み取れるが、顧客ニーズの裏付けは薄い。
一次加工の外注から溶接・組立への集中、さらに自動溶接ロボ導入と工場体制変更という段階的な進め方が書かれており、一定の遂行順序は読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
神社仏閣など複雑な形状の特殊物件に対応できる技術力があり、利益率の高い分野に注力したという記述から、同分野での高付加価値化がうかがえる。
高層ビルや倉庫・工場建築に対応する点はうかがえるが、雇用創出や川上・川下への波及効果など国が補助する積極的な理由は書かれていない。
生産性が4〜8倍に高まったという効果は示されているが、補助金の投入額や費用対効果の数値は書かれていない。
吊り下げ式溶接ロボと自動運転システムにより夜間も連続作業が可能になったと書かれており、デジタル技術の活用は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献は不明。
人手不足を背景に自動化・効率化を進めた点はうかがえるが、日本経済の構造転換や成長分野への進出には触れられていない。
新潟県長岡市に立地していることは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用・地域経済への波及は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ものづくり業界の人手不足は今後も続くとみて、自動化する作業と人の手で行う作業を見極めながら生産性を高めていく方針である。人材確保は継続的な課題であり、社内教育の仕組みづくりを進めつつ、今後は国籍を問わず優秀な人材を集めていきたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。
電子部品の実装作業に長年取り組んできた経験と、現場のニーズへの理解、社内技術者による在庫管理システムの設計力を活かし、中小の電子部品を扱う…