ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

柱大組立溶接ロボット導入による生産性及び品質の向上

米原工業株式会社

成果柱1本当たりの溶接時間 5時間→3時間

この事例のポイント

  • 作業者の高齢化や重量物の取扱いによる身体への負担があり、溶接時の強い紫外線もあって離職や女性雇用が難しい状況だった。
  • 柱大組立溶接ロボットシステムを導入し、溶接工が行っていた半自動溶接をロボットによる溶接に置き換えた。
  • 柱1本当たりの溶接時間 5時間→3時間。溶接ロボットの導入により、作業員の負担が軽減され、柱1本当たりの溶接時間が5時間から3時間に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名米原工業株式会社
所在地徳島県 小松島市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,製造環境,接合・実装
従業員数16人
資本金4,500万円
設立1964年

事業の背景

鉄骨業界では、作業者の高齢化、重量物の取扱いによる身体への負担、溶接時の強い紫外線などから、離職や女性雇用が難しい状況が続いている。当社の強みは熟練工の技術力と大手建設メーカーとの信頼関係であり、今後は物件の大型化や高層化が進み、受注件数の増加が見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能作業者の高齢化や重量物の取扱いによる身体への負担があり、溶接時の強い紫外線もあって離職や女性雇用が難しい状況だった。
  • 納期・工程物件の大型化や高層化で受注件数の増加が見込まれ、納期短縮も求められるため、作業員の負担が増えることへの対策が急務だった。
  • 人手・技能熟練工への依存度が高く、その低減が課題だった。

やったこと

柱大組立溶接ロボットシステムを導入し、溶接工が行っていた半自動溶接をロボットによる溶接に置き換えた。溶接ロボットの導入により、作業員の負担軽減、作業効率化、品質向上を図った。柱1本当たりの溶接時間は5時間から3時間に短縮された。ロボットによる溶接部の超音波探傷検査と外観検査で欠陥は見られなかった。

ロボット柱大組立溶接ロボットシステム

事業の効果

  • 柱1本当たりの溶接時間 5時間→3時間

溶接ロボットの導入により、作業員の負担が軽減され、柱1本当たりの溶接時間が5時間から3時間に短縮された。1本あたりの加工コストも大幅に削減できた。スパッタが低減され、超音波探傷検査や外観検査で欠陥がなく、安定した高品質を維持できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    鉄骨業界の熟練工依存や大手建設メーカーとの信頼関係が述べられ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    物件の大型化・高層化による受注増見込みと、熟練工の技術力・大手との信頼関係という強みが書かれているが、競争優位の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    作業員負担増、熟練工依存、納期短縮の課題が挙げられ、溶接ロボット導入で柱1本の溶接時間を5時間から3時間に短縮した成果と結びついている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    柱1本当たりの溶接時間を5時間から3時間に短縮したと数字で示されているが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員16名の企業であることや教育訓練・多能工育成への言及はあるが、補助事業を遂行する体制の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大型化する建設物件向けの柱大組加工という製品像とコスト低減・品質向上の効果は読めるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後のIT化やCAD連携、多能工育成の方向性は示されているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    溶接ロボットによる柱大組加工は鉄骨業界で一般的な分野とも読めるが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述はわずかである。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    若年者や女性の雇用拡大、職場環境改善が今後の目標として触れられているが、経済波及効果など国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果4

    柱1本当たりの溶接時間が5時間から3時間に短縮され、加工コストも大幅に削減できたと書かれ、費用対効果の方向性は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    溶接ロボットとCADを連携させ図面から完成まで一貫生産する今後の構想があり、デジタル活用の方向性は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県小松島市の所在地は分かるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用・成長への牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は作業の一部をIT化し、溶接ロボットとCADを連携させて、図面作成から材料発注、加工、完成まで一貫した生産を行う。寸法間違いや材料の発注ミスをほぼ0%に近づけ、溶接品質の向上と均一化を図る。従業員の教育訓練に力を入れ、多能工の育成や品質管理体制の強化を進める。IT化や溶接ロボット使用による職場環境の改善で、若年者や女性の雇用拡大も図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。