新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
有限会社シマタニ昇龍工房
成果錫板の最大延ばし幅 30cm→40cm
| 事業者名 | 有限会社シマタニ昇龍工房 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 高岡市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工,立体造形 |
| 従業員数 | 13人 |
| 設立 | 1909年 |
有限会社シマタニ昇龍工房は明治42年に高岡で創業し、寺院用のりんを作り続けてきた。戦後の特需の後、50〜100年にわたりりん製造は右肩下がりとなっていた。そこで平成25年に自社ブランド「syouryu」を立ち上げ、銅製のコースターや灰皿を作ったが、起爆剤とはならなかった。その後、錫を食器として使う発想から鍛金技術と錫を組み合わせた「すずがみ」が誕生した。
抱えていた課題
やったこと
補助金で、錫を何度も薄くのばし強度を上げる圧延作業を自社で行うための圧延機を導入した。導入した圧延機は錫の板を最大40cmまで延ばせ、従来より6cm長い幅30cmの「すずがみ」の生産を可能にした。従来の圧延機では約0.7mmまでだった厚みを、約0.4mmまで薄くできるようになった。また、2つの圧延機を併用することで、繰り返し行う圧延作業の効率化を図った。
| 加工機 | 圧延機 |
|---|
新しい製品・サービス:薄く、折り紙のように簡単に曲げ伸ばしができる新たな「薄すずがみ」
新しい圧延機により、錫板を最大40cmまで延ばせるようになり、従来より長い幅30cmの「すずがみ」の生産が可能になった。厚みも約0.4mmまで薄くでき、折り紙のように曲げ伸ばしできる「薄すずがみ」が生まれ、製品の幅が広がった。2つの圧延機の併用で生産供給能力が格段に増し、ヨーロッパの大型食器需要にも応えられるようになった。ハサミで切れるほど薄くなったことで、アクセサリー材料など新たな用途も生まれている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
明治42年創業の伝統技法と錫製品の経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。
ヨーロッパでは大きな食器が好まれるとあり市場認識はうかがえるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。
受注が伸びる中で幅30cm・製品最大24cmの制約を課題とし、圧延機導入で40cm・0.4mmに対応した具体的な解決が書かれている。
市場を広げたいとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
若手職人が活躍し4代目が製品開発を進めたとあるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。
食器・花器・アクセサリー等の用途と、ヨーロッパ向け大型食器の需要に応える点が具体的に書かれている。
新しい圧延機を導入し今後市場を広げるとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
錫の鍛金で薄く柔らかい金属「すずがみ」を生み出し、鋳物の錫では不可能な高付加価値品を実現している。
伝統技術の継承や若手職人の育成に触れているが、国が補助する経済波及効果の記述は限定的。
補助金額や付加価値額の増加に関する数値は書かれておらず、費用対効果は判断できない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
高岡の伝統産業である錫・りん製造を活かした取組で地域性は読み取れるが、雇用や地域成長の数値は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
全国での実演販売やニューヨーク近代美術館のミュージアムショップでの取り扱いにより市場が広がっている。今後は新たな圧延機でヨーロッパ向けに大きな食器を展開し、さらに市場を広げたいと考えている。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg