ものづくり補助金平成28年度情報通信業富山県

全天球に自社の映像・3D-CG技術を融合させた「3D-CG全天球」の実現と新たな画像技術を活かした新事業への取り組み

株式会社イーシステム

この事例のポイント

  • 観光案内業務のIT化に貢献できないかという課題があった。
  • 高解像度の全天球カメラとタッチパネル一式を導入した。
  • 全天球カメラの導入で高解像度の映像撮影が可能になり、コンテンツの表現力が高まった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社イーシステム
所在地富山県 富山市
業種情報サービス業
従業員数4人
資本金500万円
設立2004年

事業の背景

当社は2004年に設立された映像制作会社で、テレビCMや企業紹介映像などを制作している。北信越地方では珍しいCG系を得意とし、テレビCMは1,300本以上の納品実績がある。近年は日本が観光立国を目指す中で、CG技術を用いたビジュアルアプリの開発にも取り組んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他観光案内業務のIT化に貢献できないかという課題があった。

やったこと

高解像度の全天球カメラとタッチパネル一式を導入した。導入した8K高解像度全天球カメラは6台のレンズを備え、一度の撮影で上下左右360度の画像を撮影できる。このカメラにより、全天球静止画では15K、全天球動画では8Kまで対応できるようになった。高岡市の「道の駅 雨晴」に納品したタッチパネル型観光案内コンテンツは40インチのタッチパネルで、見たい場所をタッチするだけで高岡市周辺の観光情報を臨場感ある映像とともに得られる。

その他8K高解像度全天球カメラ
その他40インチタッチパネル

新しい製品・サービス:3D-CG全天球の映像技術を使った体験型観光情報アプリ

事業の効果

全天球カメラの導入で高解像度の映像撮影が可能になり、コンテンツの表現力が高まった。タッチパネル型の体験型観光案内により、案内業務のIT化による負荷軽減と満足度の向上に貢献している。臨場感ある映像により年間を通して好天の観光地を疑似体験でき、観光客の周遊や滞在時間の延長につなげられるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    テレビCMやプロジェクションマッピングなどCG映像制作の実績が書かれ、CG技術を活かす方向性はうかがえる。ただし過去の取組との一貫した戦略位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    北陸でCG系を得意とする点や1,300本以上のCM納品実績が書かれ、強みは読み取れる。市場動向や競合との比較は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    観光案内業務のIT化や案内業務の負荷軽減が課題として書かれ、解決策として8K全天球カメラとアプリが示されている。事業計画としての収益効果の具体は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    観光客の滞在時間延長やリピーター化といった目的は書かれるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員4人で十数台のパソコンを使い編集作業を行う様子は書かれるが、補助事業を遂行する体制の詳細は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1人当たり1分半の操作時間を想定し、タッチパネルで高岡市周辺の観光情報を映像で得られる点など、顧客や利用シーンが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として観光・産業観光・仮想水族館などへの展開が書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    北陸では珍しいCG系の得意分野と書かれ、一般的な普及度は低いことがうかがえるが、高価格化や高水準の付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    観光立国への取組や観光客の満足度向上、周遊促進への貢献が書かれ、地域の観光振興への波及がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    8K高解像度全天球カメラとCG・プログラミングを融合したタッチパネル型観光案内など、先端的なデジタル技術の活用が具体的に書かれている。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    観光立国の方針に沿う取組と書かれ、政策方向との関連はうかがえるが、構造転換への言及は明確ではない。

  • 地域経済への波及4

    道の駅雨晴での体験型観光案内の納品や高岡市周辺の観光情報の提供など、地域の特性を活かした事業が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

観光地や産業観光の分野で、古地図と組み合わせた観光案内、山岳案内、工場の仮想見学、駅や空港の案内、仮想水族館・動物園、ハザードマップなど幅広い場面に展開できると考えている。今後は顧客ニーズに合わせて各環境に応じたセミオーダーのオンリーワンシステムを全国に販売していく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。