ものづくり補助金平成27年度情報通信業山口県

ドローンの活用による3次元メディア製作・調査事業・3Dデータ作成等の新事業への進出

この事例のポイント

  • 基幹システムを利用したサービスは優位性に乏しく、同業他社とのコンテンツの差別化に課題があった。
  • 写真・動画を商用利用でき、3D化のための素材撮影や高度な測定・撮影が可能で、撮影機器の取替えもできる2種類のドローンを合計4機導入した。
  • ドローンによる多彩なアングルからの撮影が可能になり、ホームページでの企業PRを立体的でインパクトのあるものにできるようになった。

事業者のプロフィール

所在地山口県
業種インターネット付随サービス業

事業の背景

当社のインターネット部門では、ホームページ製作・管理、画像加工、動画の提供、3D加工のノウハウを基に、商品紹介・行事風景紹介・企業紹介などの基本的なコンテンツを提供してきた。一方で、ARなど新しいWeb技術の提供も提案していたが、基幹システムを利用したサービスは優位性に乏しく、同業他社との差別化に課題を感じていた。こうした中、ユーザーからドローンによる空撮や高所点検サービスへのニーズがあったため、ドローンを活用した新事業への進出を目指した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術基幹システムを利用したサービスは優位性に乏しく、同業他社とのコンテンツの差別化に課題があった。
  • 人手・技能ドローンの操作経験者が社内に1名しかいなかった。

やったこと

写真・動画を商用利用でき、3D化のための素材撮影や高度な測定・撮影が可能で、撮影機器の取替えもできる2種類のドローンを合計4機導入した。あわせて、3D編集および4K編集に対応するハイスペックな専用パソコンを導入した。ハード面だけでなく、社内のドローン操作経験者が1名のみだったため、新たに社員を雇用し、専門家によるドローン操作の実技研修と測量に関わるノウハウ取得を行い、ソフト面の整備も行った。整備後は、既存ユーザー向けの新サービス告知パンフレットを作成して新事業を周知し、地方公共団体や新規ユーザーへのアプローチも展開した。

  • その他ドローン写真・動画撮影、3D化素材撮影・測定に対応する2種類、合計4機3D及び4K編集用のハイスペック専用パソコン

新しい製品・サービス:ドローンによる空撮・高所点検サービス、および撮影画像を基にした3D映像や模型の作成サービス

事業の効果

ドローンによる多彩なアングルからの撮影が可能になり、ホームページでの企業PRを立体的でインパクトのあるものにできるようになった。360度の写真撮影を3D編集ソフトで3D化することで、3D映像の提供や模型の作成も可能になった。これまでのWeb・画像処理技術に写真・動画などの新たな付加価値を加えたことで、視覚効果が高く訴求力のあるメディアを提供でき、他社との差別化が実現した。本事業は、培ってきた技術ノウハウとドローン撮影技術を融合させ、新サービスを展開する第一歩になったと考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち11観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性基幹システム系サービスは同業他社との差別化に課題があったため、ドローン空撮・高所点検で差別化を図る根拠が具体的に示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けユーザーニーズをもとに空撮・高所点検を提供し、3D映像や模型など、他社との差別化された価値と顧客への訴求点が整理されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業化までの道筋今後の展開として橋梁・太陽光・風力・ダムの定期点検提供などが述べられているが、スケジュールや課題解決方法は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のWEB・画像処理・3D加工のノウハウを基盤に、ドローン撮影を新事業として位置付けており、過去の取組との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    基幹システム系サービスは同業他社との差別化に課題があったため、ドローン空撮・高所点検で差別化を図る根拠が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決3

    同業他社との差別化課題を認識し、ドローン空撮・高所点検という高付加価値の新事業で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    ドローン操作経験者が1名だったため新規社員を雇用し、専門家による実技研修や測量ノウハウ取得を実施している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ユーザーニーズをもとに空撮・高所点検を提供し、3D映像や模型など、他社との差別化された価値と顧客への訴求点が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として橋梁・太陽光・風力・ダムの定期点検提供などが述べられているが、スケジュールや課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ドローンによる高所撮影と3D化を組み合わせたサービスは、まだ認知されていない分野として、高付加価値なメディア提供を目指している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    高所点検の低コスト提供や地方公共団体へのアプローチを通じ、インフラ点検や新たな需要創出に寄与する点が述べられている。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    ドローン撮影と3D編集ソフトを組み合わせ、3D映像や模型作成という新たな提供形態を実現し、地域行事や観光分野への展開を示している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    地方公共団体へのアプローチや、観光・学校行事・インフラ点検など地域の需要を取り込む展開が述べられている。

今後の展望

今後は、企業PR・学校行事やイベントの記録・観光・レジャー分野などで、新たな角度や動態からの付加価値が高く、インパクトのある画像を提供していきたいと考えている。また、橋梁・太陽光発電・風力発電設備・ダム・高所設備の定期点検を低コストで提供し、事業の安定化を図る方針である。さらに、ドローンの普及と安全飛行のための講習会に加え、無人航空機の飛行に関する許可・承認を取得するための教育事業も展開したいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。