ものづくり補助金平成28年度製造業福井県

地域資源「福井梅」を用いたスパークリングリキュールの完全自社生産ラインの構築

株式会社エコファームみかた

この事例のポイント

  • 既存の梅酒は外注していた炭酸加工を内製化できず、需要の高いスパークリング飲料の開発に対応できていなかった。
  • 炭酸ガス充填機と半自動キャップ巻締機を導入し、炭酸飲料を製造できる体制を整えた。
  • 炭酸加工を内製できる設備が整い、スパークリング飲料や強炭酸飲料の生産準備が完了した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エコファームみかた
所在地福井県 若狭町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
設立2000年

事業の背景

株式会社エコファームみかたは、若狭町の特産である福井梅を自社農園で栽培し、梅酒を主力に梅果汁や梅を用いた飲料を製造している。大手メーカーにはない特徴的な新商品の開発に注力している。近年はスパークリング飲料の人気が高まっており、従来外注していた炭酸加工を内製化して市場ニーズに応える必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の梅酒は外注していた炭酸加工を内製化できず、需要の高いスパークリング飲料の開発に対応できていなかった。
  • 生産能力炭酸飲料を自社で製造するための設備や充填後の冷却システムが不足していた。
  • 品質・精度瓶詰め時の充填温度を監視する仕組みや異物を検出する装置がなく、品質・衛生管理を強化する必要があった。

やったこと

炭酸ガス充填機と半自動キャップ巻締機を導入し、炭酸飲料を製造できる体制を整えた。充填後の商品冷却システムも整備し、商品ごとに最適な炭酸含有量を調整できるようにした。瓶詰め時の充填温度などを監視する装置と金属探知機を導入し、品質・衛生管理を強化した。専門家3人から炭酸加工や飲料商品開発、海外営業戦略についてコンサルティングを受けた。海外市場動向の調査をもとに商品開発と営業戦略を検討した。

  • 加工機炭酸ガス充填機半自動キャップ巻締機
  • その他充填後の商品冷却システム
  • 検査測定充填温度などを監視する装置金属探知機

新しい製品・サービス:地域資源の福井梅を用いたスパークリングリキュール

事業の効果

炭酸加工を内製できる設備が整い、スパークリング飲料や強炭酸飲料の生産準備が完了した。加工技術の習得を通じて従業員の飲料製造スキルも向上し、新商品の開発意欲が高まっている。温度監視装置と金属探知機の導入により品質・衛生管理レベルが上がり、HACCP認証に向けた準備も進んでいる。海外市場の調査を通じて中国やシンガポールなど東アジアでの市場拡大にも取り組む予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性国内外でスパークリング・強炭酸飲料の市場ニーズが高まっていると明記し、福井梅や紅さし梅の強みも示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け無糖高アルコールの個性的梅酒や大手にない特徴、東アジア向け営業など、製品の特徴と市場対象が具体的に示されている。
  • 4
    新しさ・高付加価値スパークリング梅酒は大手にない本物志向の高付加価値商品として位置づけられ、無糖高アルコール梅酒の独自性も示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    イノベーションへの貢献品質管理に温度監視装置と金属探知機を導入したと書かれているが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    農業法人から梅酒製造へ移行し、主力が付加価値梅酒と明記あり。炭酸加工内製化の位置づけは書かれているが、経営戦略上の明確な位置づけは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    国内外でスパークリング・強炭酸飲料の市場ニーズが高まっていると明記し、福井梅や紅さし梅の強みも示されている。

  • 課題の認識と解決3

    従来外注していた炭酸加工の内製化により高付加価値化を目指すと書かれているが、数値目標は示されていない。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    専門家3人からコンサルティングを受け、従業員の飲料製造スキルも向上したと書かれているが、体制の具体像は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無糖高アルコールの個性的梅酒や大手にない特徴、東アジア向け営業など、製品の特徴と市場対象が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は既存商品の炭酸加工内製化と新商品開発を本格化すると書かれているが、スケジュールや解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    スパークリング梅酒は大手にない本物志向の高付加価値商品として位置づけられ、無糖高アルコール梅酒の独自性も示されている。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用3

    地域資源の福井梅や産地の農家を支える点、180年続く伝統の維持が書かれているが、経済波及の数値は示されていない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    品質管理に温度監視装置と金属探知機を導入したと書かれているが、デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    海外市場動向の調査や東アジア市場拡大への取組はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及4

    若狭町の特産福井梅を活かし、産地の発展と農家を潤す地域貢献が具体的に書かれている。

今後の展望

今後は既存商品の炭酸加工を内製するとともに、スパークリング梅酒など新商品の開発・販売を本格化していく。

事業者の声

大手メーカーにもない特徴的な梅酒の魅力を、個性豊かな梅酒を通じ、福井梅の産地を守る。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。