ものづくり補助金平成28年度製造業長野県

圧力技術を活用した生食感で風味保持可能な果実・野菜食品の開発

デイリーフーズ株式会社

成果商品としての生産量を確保できる50リットル処理槽を持つ高圧処理装置を導入

この事例のポイント

  • 生に近い食感と味を持つ製品を実現するため、中高圧処理による殺菌浸透加工技術を確立する必要があった。
  • 平成28年度ものづくり補助金を活用し、50リットルの処理槽を持つ高圧処理装置を導入した。
  • 商品としての生産量を確保できる50リットル処理槽を持つ高圧処理装置を導入。中高圧処理技術により、殺菌と調味液含浸を同時に行える製造プロセスが確立された。

事業者のプロフィール

事業者名デイリーフーズ株式会社
所在地長野県 埴科郡坂城町
業種食料品製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数175人
資本金5,000万円
設立1970年

事業の背景

同社は1970年創業で、国産・地元産のフルーツ・野菜を用いたジャム、シロップ漬け、ジュース、ピューレなどを製造販売してきた。「安全・安心とおいしさ」を一貫して掲げ、ストロベリーグラッセや発酵ジャムなどの商品で人気を得ている。ジュール加熱殺菌など先進的な技術開発でも評価を受けてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術生に近い食感と味を持つ製品を実現するため、中高圧処理による殺菌浸透加工技術を確立する必要があった。
  • 生産能力商品として生産量を確保できる処理能力を持つ高圧処理装置が必要だった。

やったこと

平成28年度ものづくり補助金を活用し、50リットルの処理槽を持つ高圧処理装置を導入した。中高圧(10~100MPa)技術を応用して、殺菌と調味液含浸を同時に行える製造プロセスを確立した。この装置によりあんずやほおずきのシロップ漬けなどの品質が向上したと認められている。

加工機50リットル処理槽の高圧処理装置

新しい製品・サービス:保存性がよく「生より美味しい」食感と風味を持つ新規な果実・野菜食品

事業の効果

  • 商品としての生産量を確保できる50リットル処理槽を持つ高圧処理装置を導入

中高圧処理技術により、殺菌と調味液含浸を同時に行える製造プロセスが確立された。保存性がよく生より美味しい食感と風味を持つ新規な果実・野菜食品の開発ができた。素材そのものの味わいを引き立てる製造体制が整い、あんずやほおずきのシロップ漬けなどで品質向上が認められている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来「安全・安心とおいしさ」にこだわり、他社との差別化戦略として技術開発を続けてきたと書かれており、一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    DFCジュール加熱殺菌が新技術・食品開発賞を受けたと書かれ、自社の技術的強みは読み取れるが、市場動向との関係は記述が薄い。

  • 課題の認識と解決2

    「生よりおいしい」商品化を目指すと書かれているが、現状課題の認識や高付加価値化の定量的な計画は示されていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社長ではなく副会長の取材コメントはあるが、補助事業の遂行体制や人材、事務処理能力についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    生に近い食感と味を持つ製品が期待できると書かれ、安全・安心とおいしさという価値は示されているが、顧客ターゲットの記述は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    商品化を目指して取り組んでいるとあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    中高圧処理による殺菌浸透加工技術に挑戦し、あんずやほおずきのシロップ漬けで品質向上が認められたと書かれ、高付加価値化の方向性が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    国産・地元産にこだわる生産や地域の農業法人との連携はあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は明記されていない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加、生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献3

    中高圧処理による殺菌浸透加工技術や、日本初のPETボトル入りジャムなど新技術の活用が書かれ、イノベーションへの貢献がうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野県坂城町の地元産原料にこだわり、農業生産法人と連携している点は地域特性の活用として読み取れるが、雇用や成長への効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

「装置の導入により、素材そのもののおいしさをより引き立てる製造体制が整いました。『生よりおいしい』をキャッチフレーズに、商品化を目指して取り組んでいます」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。