ものづくり補助金平成24年度兵庫県

NC旋盤導入による一貫生産体制の確立と収益性向上及び受注拡大

株式会社三洋工事

成果切削加工の内製化により平均3日の納期短縮が実現した。

この事例のポイント

  • 切削加工と塗装の一部を外注していたため、生産リードタイムとコストの面でボトルネックになっていた。
  • NC旋盤を導入し、これまで外注していた切削加工工程を内製化した。
  • 切削加工の内製化により平均3日の納期短縮が実現した。切削加工の内製化により、コスト削減、製品品質の向上、生産リードタイムの改善が図られ、平均3日の納期短縮が実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三洋工事
所在地兵庫県 太子町
業種はん用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数49人
資本金1,000万円
設立1973年

事業の背景

同社は自動車、鉄道、産業用機械、インフラなど多分野に創業以来製品を供給してきた精密板金加工会社である。板金・製缶業務には高い技術やノウハウがあるが、一部工程がボトルネックになっていた。汎用品は海外調達へシフトしており、国内企業には高水準のワンストップ対応が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力切削加工と塗装の一部を外注していたため、生産リードタイムとコストの面でボトルネックになっていた。
  • 新製品・新技術塗装難易度が非常に高い製品には対応できないものがあった。
  • 人手・技能汎用品の海外調達シフトに対し、国内で高水準のワンストップ対応が求められていた。

やったこと

NC旋盤を導入し、これまで外注していた切削加工工程を内製化した。溶接工程に合わせた切削加工が可能になった。塗装設備を導入して、塗装工程を内製化し、焼き付け塗装の品質を向上させた。特殊塗装にも一定程度の設備を整え、人材育成を経て対応を進めている。

事業の効果

  • 切削加工の内製化により平均3日の納期短縮が実現した。
  • 塗装設備導入により約50%の納期短縮が実現した。

切削加工の内製化により、コスト削減、製品品質の向上、生産リードタイムの改善が図られ、平均3日の納期短縮が実現した。塗装設備導入によりコスト削減と約50%の納期短縮が実現し、焼き付け塗装の品質が向上した。これにより対応領域が広がり、一部特殊塗装を除く顧客要求のほとんどに自社で対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性汎用品の海外調達シフトを背景に、板金・製缶の高い技術とワンストップ対応力を強みとして挙げている。
  • 4
    課題の認識と解決切削・塗装工程がボトルネックだと課題を特定し、内製化で一貫生産体制を強化する計画が示されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標平均3日の納期短縮と塗装で約50%の納期短縮という数値目標・実績が示されている。賃上げ目標は書かれていない。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制有資格者の育成や人材教育に力を入れていると書かれるが、補助事業の遂行体制の具体的な人員配置は書かれていない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の多分野への製品供給と、顧客ニーズ完全達成を第一とする品質方針が書かれ、一貫性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    汎用品の海外調達シフトを背景に、板金・製缶の高い技術とワンストップ対応力を強みとして挙げている。

  • 課題の認識と解決4

    切削・塗装工程がボトルネックだと課題を特定し、内製化で一貫生産体制を強化する計画が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    平均3日の納期短縮と塗装で約50%の納期短縮という数値目標・実績が示されている。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    有資格者の育成や人材教育に力を入れていると書かれるが、補助事業の遂行体制の具体的な人員配置は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多分野の顧客に対しワンストップ対応できる点が強みとして示されるが、ターゲットの明確化やニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    残り2割の特殊塗装の技術向上を今後の課題として挙げ、人材育成の強化を示すが、スケジュールや解決方法は明確ではない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    高水準の高付加価値化を図る特殊塗装への対応を目指すとあるが、市場の希少性を示す記述は限定的。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の製造業のワンストップ体制強化をうかがわせるが、雇用創出や波及効果の記述はない。

  • 費用対効果3

    コスト削減と納期短縮の効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    兵庫県の地域企業として製造業の一貫生産を進める点がうかがえるが、地域経済の牽引に関する記述はない。

今後の展望

特殊塗装など残りの高レベル領域まで技術を向上させ、人材育成を強化して高次元の一貫生産体制を構築していく。

事業者の声

完全なる顧客対応を目指し社内体制の向上へ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。