ものづくり補助金平成24年度兵庫県

ココピートを主原料にした高品質かつ超軽量の利用しやすい培養土の開発

近畿農産資材株式会社

成果ココピートの圧縮率 2倍→5倍

この事例のポイント

  • 園芸ブームが下降気味の中、相場に合わせた新商品を開発するために、高品質で価格の安い原料が必要だった。
  • ココピートを主原料にした軽量で高品質な培養土の一般市場向け製品を開発した。
  • ココピートの圧縮率 2倍→5倍。高品質なココピート培養土を、一般顧客が望む量と価格で提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名近畿農産資材株式会社
所在地兵庫県 佐用郡佐用町
業種窯業・土石製品製造業
技術分野動力伝達
従業員数11人
資本金1,800万円
設立1978年

事業の背景

当社は緑化基盤材や農園芸用の堆肥などを製造しており、単独資本による同製品の製造会社として関西で最大手である。兵庫県で最も多くの牛糞を処理しており、堆肥の仕入れや仕込みの技術・設備に強みがある。ターゲットとする園芸市場は約1,000億円強、用土市場は40億円と推定され、購買層の90%がホームセンターで購入する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術園芸ブームが下降気味の中、相場に合わせた新商品を開発するために、高品質で価格の安い原料が必要だった。
  • コスト・採算ココピートは圧縮率が高いほど輸入コストは安いが、復元作業が難しく、通常は5倍圧縮品ではなく2倍圧縮品が使われるため、少量販売製品ではコストが合わなかった。
  • 納期・工程ここ数年は需要が頭打ちで、新たな販路開拓と新たなチャネルに見合う製品開発が必要だった。

やったこと

ココピートを主原料にした軽量で高品質な培養土の一般市場向け製品を開発した。通常の2倍圧縮品ではなく、輸入コストの安い5倍圧縮品を輸入し、その復元処理体制を構築するために粉砕機を導入した。粉砕機のローラー回転方向、ローラー回転速度、ココピート投入量、ココピートへの水の投入量、水の吸収時間の試験を行い、それぞれの適正値を割り出して明確化した。これにより、コンパクトで都市型店舗に陳列できる小ロット製品の供給が可能になった。

新しい製品・サービス:ココピートを主原料にした高品質かつ超軽量の利用しやすい培養土

事業の効果

  • ココピートの圧縮率 2倍→5倍

高品質なココピート培養土を、一般顧客が望む量と価格で提供できるようになった。都市型店舗に陳列でき、自転車や徒歩でも購入可能なコンパクトな製品を、ドラッグストアやスーパーなど新たな販路で販売できる体制が整った。土づくりのノウハウと品質の高さ、広大な敷地を利用した生産・ストック能力という強みをさらに強化した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性創業以来の土づくり研究を背景に、堆肥から培養土へ展開する流れが事例に書かれており、事業の一貫性はうかがえる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性関西最大手の単独資本製造、兵庫県で最多の牛糞処理、広大なストックヤードなど強みと、ホームセンター偏重の市場課題が具体的に書かれている。
  • 4
    課題の認識と解決ホームセンター需要の頭打ちを課題とし、ドラッグストアやスーパーへの新販路開拓という解決策が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず、目標値の実現可能性は読み取れない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の土づくり研究を背景に、堆肥から培養土へ展開する流れが事例に書かれており、事業の一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    関西最大手の単独資本製造、兵庫県で最多の牛糞処理、広大なストックヤードなど強みと、ホームセンター偏重の市場課題が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    ホームセンター需要の頭打ちを課題とし、ドラッグストアやスーパーへの新販路開拓という解決策が示されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの数値目標は書かれておらず、目標値の実現可能性は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    従業員11人、創業40年の経験、粉砕機の試験を進めた体制は書かれるが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    都市型店舗向けのコンパクトで高品質かつ低価格な趣味レベル顧客向け製品と、その理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋4

    ココピート5倍圧縮品の復元に向け、回転方向・速度・投入量・水量・吸水時間の試験項目と適正値の割り出しが示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    園芸ブームの下降や用土市場の規模は示されるが、高付加価値化・高価格化の具体的な水準は薄い。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    家畜糞尿の処理による環境循環事業や地域貢献は書かれるが、雇用創出や波及効果の数値は薄い。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は書かれておらず、費用対効果はうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    粉砕機による復元処理体制は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    佐用町の立地を活かした土地・家畜糞の確保が書かれ、地域資源の活用はうかがえるが、地域成長への言及は薄い。

事業者の声

土づくりの専門家集団として、また環境のためになくてはならない会社として、これからも誇りをもって社員一同成長していく

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。