ものづくり補助金平成28年度製造業岐阜県

自動切削機でのQ・C・Dと生産性向上による競争力の強化

有限会社アド・ループ

成果納期 10日間→3日間

この事例のポイント

  • 手作業による精度不足や品質のばらつきがあった。
  • パソコンで作成したデザインデータをもとに素材を自動でカットする自動切削機RL1324Vサーボモーターを導入し、操作方法をマニュアル化した。
  • 納期 10日間→3日間。試作を通じて従来のカットに比べ製品不良をゼロにし、精度が向上してバリ取り作業もほとんどなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社アド・ループ
所在地岐阜県 恵那市
業種その他の製造業
技術分野精密加工
従業員数27人
資本金300万円
設立1997年

事業の背景

主体事業は看板製作業で、これまで手作業による製作が多かった。経験年数によって品質がばらつき、精度不足や長い納期が課題となっていた。機械導入による自動化と内製化を進め、外注に頼っていた工程を社内で完結させることで、一貫生産体制と他社との差別化を図る狙いがあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

パソコンで作成したデザインデータをもとに素材を自動でカットする自動切削機RL1324Vサーボモーターを導入し、操作方法をマニュアル化した。カルプ・アルミ複合版・アクリルなど使用頻度の高い素材で試作品を製作して品質を検証した。カルプ素材の試作では5つの工程に要する作業時間を計測した。従来の電動鋸やジグゾーによるカットと比べて品質を検証し、木材による三次元製作の試作・検証も行った。

加工機自動切削機RL1324Vサーボモーター

新しい製品・サービス:木製の三次元作成による木製サインや、自社オリジナル製品の商品化に向けた試作品

事業の効果

  • 納期 10日間→3日間
  • 製品不良ゼロを実現
  • コスト削減と納期短縮の目標を達成、目標達成度101%

試作を通じて従来のカットに比べ製品不良をゼロにし、精度が向上してバリ取り作業もほとんどなくなった。納期は10日間から3日間に短縮し、内製化によって外注費を含めたコストも大幅に削減して目標を達成した。立ったまま作業でき、1台で複数の加工が可能になったため、女性社員や高齢社員も作業に従事できるようになった。木製の三次元製作が可能になり、新たな事業展開につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    看板製作の手作業の課題から自動切削機導入に至った経緯は読めるが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは記載がない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    手作業の精度不足や納期の長さといった自社の弱みは示されるが、市場や顧客動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    納期10日が3日に短縮、目標達成度101%など数字を伴い、課題と導入の効果が対応して示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    コスト削減と納期短縮の目標を達成し目標達成度101%、と数字で実績が示されている。賃上げ目標の記載はない。

  • 事業を進める体制2

    操作方法のマニュアル化や工程時間の計測は書かれるが、人材や事務処理体制の具体的な記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    木製の三次元製作や木製サインの提案など用途は読めるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    試作、検証、外注からの内製化といった段階は読めるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    木製の三次元製作による高精度な製品で提案の幅が広がったとあるが、分野の普及度や高価格化の裏付けはない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    外注費を含むコストが大幅に削減、納期は10日から3日に短縮と、投入に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタルデータから素材を自動カットする仕組みはあるが、地域やサプライチェーンへの貢献までは書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    岐阜県恵那市の企業とあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記載は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

作業の内製化・効率化を進め、低予算で期待以上の提案を目指したい。今後も作業効率を高め、より良い企画やデザインでお客様の信頼度を高めていきたい。

事業者の声

作業の内製化・効率化を進め、低予算で期待以上の提案を目指したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。