ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業岐阜県

世界にたった1つ!顧客とともに創造するオンデマンドギフト計画

株式会社ギフトセンターかさい

この事例のポイント

  • 大切な人へのパーソナルギフトの需要が拡大する中で、個性的なギフトを1個から生産できる体制が整っていなかった。
  • 名入れを行うオリジナルギフトを開発するため、UVプリンター(UJF-3042MkII)とCo2レーザー加工機(VLS3.60 30W)を導入した。
  • 個人名やイラスト、写真を印刷したオンデマンドギフトを提供できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ギフトセンターかさい
所在地岐阜県 岐阜市
業種各種商品小売業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

当社は婚礼引出物や内祝いなどの返礼品を主軸に、ギフト商品の卸売や販売を手掛けてきた。2000年から自社ドメインでのネット販売を始め、現在は大手モール型通販サイトを中心にエンドユーザー向けの販売を主力としている。お中元やお歳暮などの儀礼的なギフトが減少する一方、パーソナルギフトの市場は右肩上がりに拡大しており、名入れを希望する顧客の購入率も高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術大切な人へのパーソナルギフトの需要が拡大する中で、個性的なギフトを1個から生産できる体制が整っていなかった。
  • コスト・採算過当な価格競争と配送費の高騰により、利益を確保しにくい状況に陥っていた。

やったこと

名入れを行うオリジナルギフトを開発するため、UVプリンター(UJF-3042MkII)とCo2レーザー加工機(VLS3.60 30W)を導入した。木箱、ガラスなど複数の素材で印刷強度、発色、再現性、焼色などの品質と加工時間を検証し、素材別の製作マニュアルを作成した。素材によっては印刷前にプライマーや白インクを敷く必要があることも分かった。Co2レーザー加工機で治具も社内製作し、ケガキ後の印刷のズレを防いだことで、同じ製品の大量印刷もスムーズにできるようになった。誕生日やクリスマス向けのデザインテンプレートも作成した。

加工機UVプリンター UJF-3042MkII
加工機Co2レーザー加工機 VLS3.60 30W

新しい製品・サービス:桐箱やガラスなどに文字・写真・イラストを印刷・彫刻し、1個から生産するオンデマンドのパーソナルギフト。瓶に名前や目盛を付けた還暦祝いセットなども展開している。

事業の効果

個人名やイラスト、写真を印刷したオンデマンドギフトを提供できる体制が整った。名入れパッケージにより付加価値が付き、利益率の低かったカタログギフトの利益率も向上した。お中元・お歳暮の配達集中も、名入れ希望客が時間に余裕を持って注文することで業務の分散と効率化が見込める。リピーターや口コミによる新規受注の増加も期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の引出物・内祝いのギフト卸売・販売から名入れオリジナルギフトへ展開する流れが書かれており、過去の事業との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    過当な競争や送料無料の常態化という外部環境と、個性的なギフトで差別化する方針が述べられているが、自社の強みを数値で示す記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    儀礼的ギフトの減少とパーソナルギフトの市場拡大を課題認識としており、名入れで利益率を高める方向性が示されているが、計画の数値目標は読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、利益率向上や新規受注増への期待がうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制2

    社内でUVプリンターとレーザー加工機による製作体制を構築したと書かれているが、人材や事務処理体制の記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    木箱の桐箱や瓶への名入れ、ガラス彫り込みなど具体的な商品と、贈る側の思いを伝える個性的ギフトという顧客ターゲットが明確に示されている。

  • 事業化までの道筋4

    素材別の試作、製作マニュアル作成、治具の社内製作など、遂行方法と課題解決の手順が具体的に書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    名入れギフトは同分野で一般的とまでは言えないが、名入れによる付加価値で利益率を向上させた点がうかがえる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済への波及や雇用創出などの国が補助する積極的理由は書かれておらず、わずかに学校の卒業記念品など幅広い需要がうかがえる程度である。

  • 費用対効果3

    名入れ商品で利益率が向上したと書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    UVプリンターとレーザー加工機による1個からの生産体制を構築したと書かれ、デジタル機器活用が読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    パーソナルギフト市場が右肩上がりに拡大していると書かれており、市場成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    岐阜市の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

父の日・母の日・敬老の日などイベント向けの商品や、浮世絵のライセンスを取得した外国人向け商品の展開を考案中。企業の周年記念品や学校の卒業記念品への名入れ需要にも手応えを感じている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。