回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社桜井ダイカスト工業
| 事業者名 | 有限会社桜井ダイカスト工業 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県 関市 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1982年 |
創業以来、自動車のワイパーを動かすのに欠かせないワイパーホルダー等のダイカスト部品を製造している。電気自動車の普及などで自動車の構造が複雑化し、納入先から大型化・一体化したダイカスト部品が求められるようになった。自動車向けダイカスト部品は大手企業との競争が激しい分野であり、高付加価値化による差別化が必要だった。また、働き方改革のため約5年前に24時間操業を廃止したことで、売り上げが一時期減少していた。
抱えていた課題
やったこと
大型で複雑な形状のワイパーホルダーは、タンブラーショット機では機械内でぶつかり合い破損や歪みが生じるおそれがあるため、部品をステーションという木の枝のような形のラックに吊るし、回転させながらショット玉を投射するハンガー式ショット機を導入した。既存の機械はショット玉を当てる速度は調整できたが、高速で回すと歪みが出やすかったため、歪みを抑えつつバリを最大限取れるよう、特注でステーションの回転速度も調整できるようにした。ステーションの下にある特注のインバーター制御により回転速度を調整できるようにした。ショット玉を当てる速度とステーションの回転速度は12パターンを試し、歪みの量とバリの取れ具合を確認して最適なバランスを見つけ出した。
| 加工機 | ハンガー式ショット機 |
|---|---|
| その他 | ステーション回転速度調整用の特注インバーター制御 |
歪みを解消する工程が減ったことで、作業量や不良品数が激減した。これにより低コスト化につながり、市場で優位に立てるようになった。歪みの問題が解消されたことで作れる商品のバリエーションが増え、納入先からの細かなオーダーにも応えやすくなった。ハンガー式ショット機の導入などによる付加価値の高い製品づくりの実現で、売り上げは以前の水準に戻りつつある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来のダイカスト部品製造を基盤に、大型化・一体化対応とハンガー式ショット機導入を進めた経緯が具体的に書かれている。
大手企業との競争激化と高付加価値化の必要性は書かれているが、市場動向の数値や自社の強み分析は具体的に読み取れない。
歪みやバリ取り作業が課題と明示され、ショット速度と回転速度の最適化で作業量と不良品数が激減したと具体的に書かれている。
売上が以前の水準に戻りつつあると書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、わずかにうかがえる程度。
特注の調整機構や12パターンでの検証は読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての具体的記述は薄い。
納入先の細かなオーダーに応えやすくなったとあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。
12パターンで歪みとバリの量を確認し最適点を見つけた検証過程は書かれているが、中長期スケジュールや遂行計画は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
高付加価値化による差別化を図り、歪みのない製品でバリエーションが増えたと書かれ、高付加価値化の取組が具体的に読める。
自動車の電動化による構造変化への対応は書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は読み取れない。
作業量や不良品数の激減による低コスト化は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
インバーター制御の導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確には読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
関市の地域企業として働き手確保に取り組むことは書かれるが、地域の特性を活かした経済成長への言及は具体性が薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮