ものづくり補助金平成28年度サービス業(他に分類されないもの)静岡県

新飲料容器選別ライン導入による選別精度向上と高付加価値化

株式会社静岡資源

成果選別処理能力 12㎥/h→21㎥/h

この事例のポイント

  • 熟練作業員に頼る空き飲料容器の選別処理能力は12㎥/hにとどまっていた。
  • 事務所及び処理工場のリニューアルを機に、空き飲料容器の新たな選別ラインを導入した。
  • 選別処理能力 12㎥/h→21㎥/h。選別処理能力が約2倍に向上し、6時間かかっていた選別作業が約4時間で行えるようになり、工場全体の処理能力が飛躍的に高ま…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社静岡資源
所在地静岡県 静岡市
業種廃棄物処理業
資本金3,000万円
設立1984年

事業の背景

株式会社静岡資源は昭和59年の創業以来、一般廃棄物・産業廃棄物の収集運搬と産業廃棄物の中間処理を主な業務としてきた。法令を遵守した実績が評価され、静岡市から廃棄物処理業者の優良事業者に認定されている。業界では人手不足や顧客ニーズの多様化・高度化が顕著で、生産性の向上とサービスの高付加価値化が特に求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力熟練作業員に頼る空き飲料容器の選別処理能力は12㎥/hにとどまっていた。
  • 品質・精度選別の精度を上げて再生資源の付加価値を高める必要があった。
  • 人手・技能危険を伴う作業現場の安全確保や就業時間の削減、雇用の安定確保が強く求められていた。

やったこと

事務所及び処理工場のリニューアルを機に、空き飲料容器の新たな選別ラインを導入した。従来の2軸方式の破袋機を1軸方式に変更し、空き容器のつまり防止と安全性の向上を図った。磁選機の磁力とアルミセパレーターの能力を増大させ、選別の精度を格段に高めた。さらにフライトスクリーンを新たに導入し、風力でペットボトルや異物を選別できるようにした。コンベアのカバーも増設し、作業の安全性を高めた。

加工機新飲料容器選別ライン
加工機破袋機
加工機磁選機
加工機アルミセパレーター
加工機フライトスクリーン
その他コンベアカバー

事業の効果

  • 選別処理能力 12㎥/h→21㎥/h
  • 選別作業時間 6時間→4時間

選別処理能力が約2倍に向上し、6時間かかっていた選別作業が約4時間で行えるようになり、工場全体の処理能力が飛躍的に高まった。破袋時の巻き込みが減り、コンベアのカバー増設やフライトスクリーンによる異物除去により、危険作業の危険度が大幅に低減した。選別精度が上がって異物混入率が下がり、再生資源の価値が上昇した結果、スチール缶では約4円/kg、アルミ缶では約8円/kg(導入当時の同社比換算)の価格上昇につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の廃棄物処理実績と優良事業者認定を背景に選別ライン導入を位置づけているが、経営戦略上の明確な位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    人手不足や顧客ニーズの多様化を課題として挙げ、再生資源の価値向上を図る点はうかがえるが、競争優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    処理能力12㎥/hから約21㎥/hへ、6時間の作業が約4時間になったと課題と成果が具体的に対応している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    処理能力が約21㎥/hと2倍近く向上、6時間が約4時間に短縮、スチール缶約4円/kg・アルミ缶約8円/kgの価値上昇と数字で示されている。

  • 事業を進める体制2

    作業員の習熟度に関わらず能力が出ると書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    再生資源の価値向上や顧客からの信頼向上は書かれるが、ターゲット顧客やニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の営業拡大や情報発信の方針は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    空き飲料容器の選別は一般的な分野であり、高付加価値化の水準を示す具体的な比較記述は限定的である。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    廃棄物処理業の人手不足や安全確保の課題に触れ、雇用や職場環境の改善に資する点はうかがえる。

  • 費用対効果4

    処理能力2倍近く向上、作業時間半減、再生資源の単価上昇と費用対効果を示す数字が複数読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    フライトスクリーンや磁選機の導入は示されるが、先端デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    リサイクル資源の価値向上はうかがえるが、日本経済の構造転換に関する記述はない。

  • 地域経済への波及3

    静岡市の優良事業者認定や駅・商業施設への営業拡大が書かれ、地域での事業展開がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は同設備を広くアピールし、飲料メーカーはもとより駅や大規模商業施設への営業拡大に力を入れる。工場見学の受入れやホームページでの情報発信も積極的に行い、営業力の強化と人材の確保につなげていく考えである。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。