ものづくり補助金平成24年度沖縄県

PETボトル用のラベル剥離機能を高度化したベール解俵機の試作開発

フェイス沖縄株式会社

成果新機能の解砕機でベール解砕を行う段階で既存より約4%増量が見られた

この事例のポイント

  • PETボトルの再生処理の過程で混入したラベル片を手作業で取り除いており、効率の向上が課題となっていた。
  • ラベル剥離機能を高度化したベール解砕機を制作した。
  • 新機能の解砕機でベール解砕を行う段階で既存より約4%増量が見られた。ラベルに当たる刃先の部分が増えたことで剥離機能が強化された。

事業者のプロフィール

事業者名フェイス沖縄株式会社
所在地沖縄県 うるま市
業種その他の事業サービス業
技術分野発酵
従業員数8人
資本金5,000万円
設立2003年

事業の背景

同社は廃PETボトルを再生処理してPETフレーク(ペットボトルを約8mm四方に破砕・洗浄してフレーク状に加工したもの)を製品化して販売している。その過程で混入したラベル片を手作業で取り除いていた。ボトルベール(ペットボトルを圧縮・梱包したもの)の解砕を目的に開発されていた解砕機の機能を拡充し、ラベル剥離機能の高度化に着目して開発に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能PETボトルの再生処理の過程で混入したラベル片を手作業で取り除いており、効率の向上が課題となっていた。

やったこと

ラベル剥離機能を高度化したベール解砕機を制作した。整備性を考慮して調達が容易で制作及び改良整備のしやすい構造と資材を選定し、開口部の開閉を容易にする構造とした。生産性を低下させずにラベルの剥離が行えるよう、剥離刃の構造と使用する資材の条件を抽出し、最適な資材を決定した。剥離刃は従来の刃物状のものから市販品の六角ボルトに変更し、取り替え作業が容易で低コストに調達できるようにした。

  • 加工機ベール解砕機ラベル剥離機能高度化機

新しい製品・サービス:ラベル剥離機能を高度化したベール解砕機

事業の効果

  • 新機能の解砕機でベール解砕を行う段階で既存より約4%増量が見られた

ラベルに当たる刃先の部分が増えたことで剥離機能が強化された。全体で剥離されたラベル総量は既存機と差はないものの、新機能の解砕機でベール解砕を行う段階で既存より約4%増量が見られ、次工程の手作業の負担が軽減された。これによりラベル以外の異物除去へ力を注げるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業によるラベル除去という課題を特定し、剥離刃改良で約4%増量の成果を出し、次工程の負担軽減につなげている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性市場や顧客動向への言及はなく、自社の再生処理の強みとの関係も薄い。省力化による次工程負担軽減に触れるのみ。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    手作業のラベル除去という効率化課題に対し、既存のベール解繊機の機能拡充に取り組んだと書かれ、過去の設備開発からの継続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や顧客動向への言及はなく、自社の再生処理の強みとの関係も薄い。省力化による次工程負担軽減に触れるのみ。

  • 課題の認識と解決4

    手作業によるラベル除去という課題を特定し、剥離刃改良で約4%増量の成果を出し、次工程の負担軽減につなげている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    約4%増量という実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標の実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制3

    従業員8人の事業者で、整備性を考慮した構造や資材選定を社内で行い、開発を遂行した体制が読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    PETフレーク製品の品質向上とラベル混入削減という課題が明確で、既存製品の改善ニーズに対応する内容になっている。

  • 事業化までの道筋3

    剥離刃の構造改良や今後の第1工程での剥離量増加、前工程化による大型機器の使用頻度低減といった展開が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    エネルギー使用量削減や環境負荷低減に触れるが、経済波及や雇用創出などの国が補助する積極的理由は薄い。

  • 費用対効果2

    約4%の増量は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果や付加価値増加額は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    再生処理工程の前工程化という改善はあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はなく、イノベーションへの貢献は弱い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄の地域企業という立地は示されるが、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大への言及は薄い。

今後の展望

剥離刃の構造をさらに改良することで第1工程でのラベル剥離量を増やし、異物混入の減少につなげる。前工程でラベル剥離を行うことで次工程のラベルを選別する大型機器の使用頻度を抑え、電気等のエネルギー使用量を削減し環境負荷の低減を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。