ものづくり補助金平成28年度製造業滋賀県

デポジッター設備と商品企画力でBtoB事業を醸成し盤石な経営基盤を創出

有限会社タケウチ産業

成果製造日数 4日→2日

この事例のポイント

  • 焼き菓子は製造に4日を要し、成形やカットを手作業に依存していた。
  • 焼き菓子の製造工程で成形とカットを自動化するデポジッターを導入した。
  • 製造日数 4日→2日。製造日数が4日から2日に短縮され、製造現場に時間と人手の余裕が生まれた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社タケウチ産業
所在地滋賀県 近江八幡市
業種食料品製造業
技術分野立体造形,材料製造プロセス

事業の背景

当社は洋菓子店として製造販売を行い、ほぼ女性従業員で運営している。同業者から焼き菓子のOEM製品のオーダーを受けたことをきっかけに、増産化を検討した。先行して缶詰クッキーの開発にも着手していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力焼き菓子は製造に4日を要し、成形やカットを手作業に依存していた。
  • コスト・採算製造過程で用いる油脂分が20%と多く、コスト面の負担があった。
  • 人手・技能成形やカットを手作業で行い、事前の冷蔵・冷凍工程が必要で、増産に人手と時間がかかっていた。

やったこと

焼き菓子の製造工程で成形とカットを自動化するデポジッターを導入した。株式会社飯田製作所製カセット・プロK-2000型で、ノズルの高さ調節幅が広く、タッチパネルで操作がわかりやすい。これにより従来の冷蔵・冷凍工程と手作業によるカット工程を無くし、製造日数を4日から2日に短縮した。製造過程の油脂分も20%から10%に削減できた。機械導入にあたっては、活かせる製品の種類が多いことと、複数の従業員が同レベルで扱える簡易な操作性を重視した。

加工機デポジッター(株式会社飯田製作所製カセット・プロK-2000型、しぼり機)
加工機自動包装機

新しい製品・サービス:缶詰クッキーなど焼き菓子の商品開発

事業の効果

  • 製造日数 4日→2日
  • 油脂分 20%→10%

製造日数が4日から2日に短縮され、製造現場に時間と人手の余裕が生まれた。生菓子など他の製品の開発や製造にも好影響が出ている。製造工程のボトルネックが改善し、製品の量産化と均質化も実現した。商品開発に時間を割けるようになり、次々と新商品を開発できている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    OEM受注をきっかけに缶詰クッキー開発に先行着手しており、増産設備導入は既存取組との一貫性がうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    同業者からのOEM受注や同社の商品企画・原価管理ノウハウ、コストパフォーマンスへの言及はあるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    製造日数を4日から2日に短縮、油脂分を20%から10%に削減など、課題と効果が数字で示され、商品開発への時間創出につながっている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製造日数4日から2日への短縮、油脂分20%から10%への削減など数値目標と実績が示されており、付加価値向上の実現性は高そうである。

  • 事業を進める体制2

    複数の従業員が同レベルで扱えるオペレーションの簡易さに触れているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記載は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    活かせる製品の種類が多いこと、お客様から良い評価を得ていることは書かれているが、顧客ターゲットや需要の裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    機械導入の弊害を防ぐため慎重に取り組んだと書かれているが、遂行スケジュールや中長期の検証内容は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    缶詰クッキーや多様な製品の種類、コストパフォーマンスの高さに触れているが、ジャンルの普及度や高価格化の水準までは読み取れない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域のシンボルとなる桜の古木や地元立地への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    製造日数の半減と油脂分削減など工程改善の効果は具体的だが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    デジタル技術の活用や地域・サプライチェーンへの貢献についての記述は見当たらず、わずかに工程の自動化がうかがえる程度である。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地元の旬の食材の仕入れや地域のシンボルとなる桜など地域特性を活かした取組が書かれているが、雇用創出や地域成長への効果は数字で示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。