回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社精研
成果合計加工時間 105分→65分
| 事業者名 | 株式会社精研 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市南区 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 7.5億円 |
| 設立 | 1984年 |
当社は1984年設立の金属製品製造業で、半導体搬送装置向けのアルミニウム精密加工部品を主力としている。主要取引先は半導体搬送装置メーカーや半導体製造装置メーカーである。世界の半導体市場は新興国での高成長やIT分野以外での需要により今後も伸びると見込まれ、特に国内大手メーカーの先にある世界有数の半導体企業からの需要が高まっていた。
抱えていた課題
やったこと
半導体搬送装置向けのガイドレール加工に対応するため、高い回転スピードと高剛性、ガイド付きの縦型マシニングセンターNVX5100(DMG森精機製)を導入した。加工精度を上げながら一回あたりの切削量を増やし、加工時間と次工程の面取り・傷検査、最終検査の時間も短縮して合計加工時間の大幅削減を狙った。加工精度は設備だけでは上がらないため、切削ツールの選定、送り速度、回転速度、削り深さを注意深く最適化し、職人が試作と議論を重ねて検討した。その結果、2017年9月末の設備導入から約3か月後の12月には、合計加工時間を105分から65分に短縮し、ガイドレールの生産量を200本/月から380本/月に増やした。同時に加工条件の最適化によりR加工の公差を±0.050mmから±0.022mmへ高精度化することも実現した。
| 加工機 | NVX5100(DMG森精機製)縦型マシニングセンター |
|---|
導入した縦型マシニングセンターにより、合計加工時間の大幅な短縮と生産能力の向上を同時に実現した。R加工の公差も従来の倍以上の精度に高まり、顧客の要望に応えた。補助事業の成功により顧客からの信頼が高まり、新規の受注が増えて売上も伸びた。さらに横型マシニングセンターの追加導入により、液晶パネル製造装置や医療機器、食品加工機器などからも引き合いを得て、対象市場が分散し経営の安定性が高まった。
今後は高精度加工品や鋳造アルミニウム加工など職人の技術が最も生きる分野に事業を集中し、定期的な設備更新で無人稼働時間を伸ばして職人を最適配置する。また最新装置を積極的に導入して高精度加工を磨きながら省人化を進める。従業員のコミュニケーションや職場環境の整備、資格取得の奨励も進め、生産性のさらなる向上を図る。
非常に美しく仕上がっており素晴らしい。生産能力も大幅に引きあがり期待以上です。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg