ものづくり補助金平成28年度学術研究、専門・技術サービス業京都府

3Dソリューション事業の未来を担う会社への活路

株式会社シュルード設計

この事例のポイント

  • 現在3Dレーザースキャナーを所持していないため、保有するデータ処理技術を十分に発揮できず、受注を拡大したり他の事業分野の測定業務に入ったりできない。
  • 3Dレーザースキャナーで測量し、ソフトウエアで点群となった測量データを結合してデータ処理を行うことで、プラント内の配管や設備の分析を高精度に完結させる体制を整えた。
  • 1件ごとに丁寧に対応することで顧客から好評を得て、口コミでの広がりが出てきた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社シュルード設計
所在地京都府 京都市
業種技術サービス業
従業員数16人
資本金2,000万円
設立2014年

事業の背景

当社は大規模プラントのエンジニアリングに必要な技術情報について、3Dソリューションの技術データ分析と図面設計を行う「プラントの構造分析・設計」を主力事業としている。中国経済の減速や鉄の過剰生産により鉄鋼業界は逆風下にあるが、施設や設備の老朽化が進み更新や改修の工事が増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現在3Dレーザースキャナーを所持していないため、保有するデータ処理技術を十分に発揮できず、受注を拡大したり他の事業分野の測定業務に入ったりできない。
  • 新製品・新技術自社で測定機器を購入し、保有技術を広く活用できるようにして新規顧客を増やし事業を拡大する必要がある。
  • 人手・技能雇用を増やすためのインフラを整備する必要がある。

やったこと

3Dレーザースキャナーで測量し、ソフトウエアで点群となった測量データを結合してデータ処理を行うことで、プラント内の配管や設備の分析を高精度に完結させる体制を整えた。今回の補助事業で測定機器Z+FImager5016を導入し、保有するデータ処理技術と組み合わせた。遠隔ワイヤレス操作による測定者・設計者・施工者の情報共有も可能になった。

検査測定Z+FImager5016(3Dレーザースキャナー)

事業の効果

1件ごとに丁寧に対応することで顧客から好評を得て、口コミでの広がりが出てきた。顧客の要望を直接聞く機会が増え、期待されているサービス水準を把握して分析できるようになった。外部・内部研修の充実により従業員の知識・技術の習得意欲が向上し、顧客からの要望で技術研修を行う体制も整った。作業工程の減少に向けた業務フローの明確化により効率化が進み、顧客満足が向上している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去のプラント設計・3Dソリューションの経験から事業を発展させた経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    保有技術と3Dレーザースキャナー導入で他社と差別化できる旨は書かれているが、市場動向の数字や競合比較は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    課題として測定データ結合時の誤差や未対応の測定業務が挙げられているが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員16人、研修体制の整備や人材育成への注力が書かれているが、補助事業の遂行体制としての具体性は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    中小企業をターゲットに高額で使えない層へ技術を提供する方針は書かれているが、ニーズの裏付けは示されていない。

  • 事業化までの道筋2

    今後の研究方針は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は明確に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ミリ単位の高精度測定や一元化した請負が特徴とされるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    老朽化した設備の更新・改修需要や文化的遺産のデータ化に触れるが、国が補助する理由としての波及効果は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    遠隔ワイヤレス操作によるIoT活用で測定者・設計者・施工者の情報共有が可能になったと書かれているが、サプライチェーン全体への貢献は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    京都を拠点とし地域の文化的遺産の測定に触れるが、地域経済の成長や雇用創出への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

中小企業を新たな顧客層として技術サービスを提供し、IoT活用での機能分化・連携を進める。人材育成に注力し、顧客からの新規採用要望にも応えていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。