回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社今西清兵衛商店
| 事業者名 | 株式会社今西清兵衛商店 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 奈良市 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,測定計測 |
| 設立 | 1884年 |
当社は約30年前から日本酒の輸出を行っていたが、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され日本酒愛好家が増え、最近10年間で日本酒輸出量は約2倍に増加した。飽和した国内市場から海外に販路を求める企業も約10倍に増え、海外日本酒市場での競争率は5倍以上に跳ね上がっていた。自社の輸出実績は減少傾向にあった。
抱えていた課題
やったこと
低温貯蔵設備としてサーマルUSタンクとアルコライザーを導入した。醸造後にサーマルUSタンクで低温貯蔵し、出荷直前にSFフィルターでろ過処理して瓶詰めする製造体制を構築した。アルコライザーで製品の風味・成分をデータベース化し、国・地域ごとの味覚・料理に合う酒の提案を可能にした。海外消費者の味覚に合わせた日本酒の製造・輸出と味の見える化に取り組んだ。
| その他 | サーマルUSタンク |
|---|---|
| 検査測定 | アルコライザー |
| その他 | SFフィルター |
新しい製品・サービス:他社が殆ど手掛けていない生酒の海外輸出
通常の低温瓶貯蔵より新鮮なしぼりたてに近い状態で出荷できるようになり、生酒の海外展開が実現した。風味・成分のデータベース化により現地の味覚に合う酒を提案でき、味の再現性が生まれて味の承継への不安が無くなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
約30年前からの輸出と「鹿のロゴマーク」による海外ブランディングの継続が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
海外日本酒市場の競争率が5倍以上に上昇し、輸出実績が減少傾向にあったと外部環境と課題が具体的に示され、他社が手掛けない生酒輸出で差別化する方向が読み取れる。
輸出実績減少という課題に対し、生酒の通年製造体制構築と低温貯蔵設備導入で対応する流れが書かれており、高付加価値化につながる解決策が読み取れる。
販路や成果は述べられるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。
事業の遂行体制(人材や事務処理能力)についての記述は見当たらず、わずかに承継や社長の役割が触れられるにとどまる。
新鮮なしぼりたての出荷、国・地域ごとの味覚に合わせた酒の提案、味の再現性という価値と顧客ターゲットが具体的に示されている。
低温貯蔵・ろ過・データベース化という工程は読み取れるが、スケジュールや中長期の検証方法の記述は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
他社がほとんど手掛けていない生酒の海外輸出を計画し、同分野で高付加価値化を図る点が明確に書かれている。
海外販路拡大や奈良の伝統の継承はうかがえるが、経済波及や雇用創出などの国が補助する理由は示されていない。
設備導入による費用対効果を示す数字や付加価値増加の記載がなく、効果は定性的な記述にとどまる。
アルコライザーによる風味データベース化など、データ活用での味の見える化が書かれているが、業界全体への貢献は示されていない。
海外需要の拡大に対応する取組とはうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとの記述はない。
奈良の地と南都諸白の伝統、国際観光都市としての地域性を活かしたブランド戦略が書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。
小型容器の増産に対応するため、ワークの小型化に対応した簡易円周溶接装置を導入した。