回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社岡田織物
成果サンプル作成の所要時間 5分→62分
| 事業者名 | 株式会社岡田織物 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 橋本市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン,機械制御,情報処理,製造環境 |
| 従業員数 | 3人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1992年 |
明治時代からパイル織物の生産地として知られる高野口町で、同社は昭和7年に創業し、平成3年に株式会社として設立された。主力は婦人衣料用のフェイクファー生地で、国内外で知られている。取り扱う生地は400〜500種類、パイルの長さは5mmから45mmまでと幅広い。ファー生地は秋冬ファッションに使われるため、年間では7〜9月に依頼が集中する。
抱えていた課題
やったこと
ファー素材専門の自動裁断機(PCCAM161S)を島精機の協力を得て購入した。あわせてデザインシステム(SDS-ONE APEX3-4)を導入し、パターン(型紙)をデジタル化して自動裁断機と連動させた。社員2人が自動裁断機のデータ作成の講習を受け、データ変換や型紙作成を学んで社内に取り入れた。裁断システムは裁断台の下から生地を吸引して裁断面を平らにし、固定刃で表面を切る方式である。150種類以上のパイル生地で裁断テストを行い、ベストな刃圧データを構築した。
パターンなどの裁断情報をデジタル化したことで、配送や厚紙を使った製作の工程が省け、工程時間と人的ミスが減った。従来は断っていたサンプル作成も、所要時間が大幅に短縮されて引き受けられるようになった。自動裁断機によって同社で裁断できる量が倍増する見込みが立ち、生地販売に加えてパーツの裁断も新たな販路として広げる方針である。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
昭和7年創業のパイル織物業から、フェイクファー生地の生産や企画・コーディネートへ広げている流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
400から500種類の生地と、長いパイルを扱える技術力は読み取れるが、市場動向との関係や競争優位の説明は薄い。
裁断工程の手作業負荷と断っていたサンプル作成を課題として挙げ、自動裁断機導入と裁断工賃の上乗せによる売上増を計画している。
裁断量の倍増を見込み、サンプル作成が5時間から62分になったという実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
社員2人がデータ作成の講習を受けて社内に技術を取り入れたとあるが、体制全体の人員計画は具体的に書かれていない。
顧客からのサンプル作成オーダーが多数あったことや、パーツ裁断の販路拡大など、ニーズと選ばれる理由が具体的に書かれている。
今後は生地販売に加えパーツ裁断も販路として広げ、国内の裁断・縫製業者と連携する方針が示されているが、スケジュールは書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ファー素材専用の自動裁断機を導入し、150種類以上のパイル生地で刃圧データを構築した点から、同分野での高付加価値化がうかがえる。
地域のものづくり産業の振興への貢献や縮小する裁断・縫製業者との連携が書かれているが、雇用や波及効果の数字は示されていない。
サンプル作成が2日と5時間から、発送がなくなり62分になったと数字で示され、費用対効果の実績が読み取れる。
デザインシステムと自動裁断機を連動させデジタル化したことは読み取れるが、業界全体への貢献としての広がりは薄い。
公開情報では判断できません。
高野口町のパイル織物の歴史を活かし、地域のものづくり産業の振興に貢献している点が具体的に書かれている。
パーツの裁断では裁断工賃が上乗せされ、売上の増加と輸送費や荷造り費の削減が期待できる。今後は縮小傾向にある国内の裁断・縫製業者と連携しながら事業を拡大したい考えである。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
蒸米工程の旧式の和釜バーナーを、蒸気ボイラーとステンレス製の蒸し器に更新した。
効果:蒸米工程の時間 120分→80分