新たな加熱装置の導入による大型構造物溶接部熱処理の受注獲得・競争力強化事業
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
有限会社アイコーソーイング
| 事業者名 | 有限会社アイコーソーイング |
|---|---|
| 所在地 | 島根県 雲南市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン |
| 従業員数 | 16人 |
| 資本金 | 1,700万円 |
| 設立 | 1988年 |
1988年に紳士服のベスト縫製の協力会社として創業し、その後は学生服のスラックス製造を主力としてきた。学生服は平成時代に入ると、詰襟一辺倒からブレザーやスーツなど各校の個性が尊重されるようになり、少量多品種による競争が始まった。少子化による需要減も見据え、生産性向上、短納期化、高付加価値化が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
平成29年度に、生き残りをかけて最新機器の導入に踏み切った。補助事業では、NCA XLS1型マイコン自動延反機と高速自動裁断機(2009年式 TAC-175VN)を導入した。アパレル用CAD/CAMも導入したが、これは補助対象外である。新しい機械の導入に合わせ、従来の工場が手狭だったため、約3倍の広さを持つ遊技施設跡に移転した。移転先の2階は外国人技能実習生10名の寮として活用している。
新しい製品・サービス:作業ズボンなどの新規事業
自動マーキングにより型入れの時間が短縮され、裁断は手作業から自動化したことで30%以上のリードタイム短縮につながった。裁断数量が増えたため縫製作業員を増やして対応し、生産量は2割以上増加した。この補助事業により年商も2割以上アップしている。また、女子生徒用スラックスのオーダーも増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
学生服スラックス生産で安定的に事業展開してきた経緯と、多品種少ロット化への対応として自動化を導入した流れは読み取れる。
少子化による需要減や多品種少ロット化の外部環境を踏まえた導入とあるが、競争優位性の具体的な分析は薄い。
自動裁断機導入で30%以上のリードタイムカット、生産量2割以上増加と具体的な数字で課題解決の効果が示されている。
生産量2割以上増加や年商2割以上アップという実績はあるが、事業計画時点の目標値は示されていない。
縫製作業員を増やして対応したことや外国人技能実習生の活用がうかがえるが、体制の計画としての記述は限定的。
ユーザーの短納期ニーズや入学式に間に合わせたい需要は書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。
繁忙期以外の裁断機活用や作業ズボンなど新規事業の展望は書かれているが、スケジュールや課題解決方法は明確でない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
学生服スラックスの多品種少ロット化は書かれるが、高付加価値化や高価格化の水準は具体的に示されていない。
地域の雇用として外国人技能実習生を活用している点がうかがえるが、国が補助する積極的理由は記述されていない。
導入後に年商2割以上アップ、生産量2割以上増加とあり費用対効果の方向性は読み取れるが、補助金額との比較はない。
CAD/CAMや自動裁断機などのデジタル技術活用はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開情報では判断できません。
山陽地方の企業や雲南市の地域企業として雇用を維持している点はうかがえるが、地域経済への効果は具体的でない。
繁忙期以外も裁断機を活用し、縫製まで対応できない時期も裁断までの受注に対応する。作業ズボンなどの新規事業を立ち上げ、さらなる年商アップに挑む。
繁忙期以外の裁断機の活用を考えたい。縫製までの工程だと人手不足で対応できなくても、裁断までだと対応が可能。また、作業ズボンなど新規事業を立ち上げることで、さらに年商アップに挑みたい
公式の事例集より(原文のまま)
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。
効果:わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分