ものづくり補助金平成28年度製造業島根県

コンデンサ製造装置製作の低コスト化、生産性向上を図る為に工作機械を導入

株式会社A-テクニカル

成果試作した部品加工で約25%の外注費削減効果があった

この事例のポイント

  • 中古のNCフライス盤しかなく機械の能力が不足しており、受注があっても外注しなければならなかった。
  • コンデンサー製造装置向けの部品加工を行うため、コンピューターで切削加工する高機能NCフライス盤(YZ-502SG/ATC)を導入した。
  • 試作した部品加工で約25%の外注費削減効果があった。高機能NCフライス盤の導入で段取り時間が大幅に短縮され、複数加工が1台でできるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社A-テクニカル
所在地島根県 松江市
業種生産用機械器具製造業
技術分野接合・実装
従業員数3人
資本金200万円
設立2010年

事業の背景

株式会社N-テクニカルは松江市東出雲町で2010年に創業し、省力機械部品の加工・組立が主力で、一般機械や電機機器メーカーに単品加工品を納入している。自動車、家電、通信機器などでコンデンサーの需要が大きく拡大し、取引先のフィルムコンデンサー大手メーカーも生産増を図っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力中古のNCフライス盤しかなく機械の能力が不足しており、受注があっても外注しなければならなかった。
  • コスト・採算外注に頼る部品加工が多く、外注費がかさんでいた。
  • 人手・技能加工ごとに手動で刃物を交換する必要があり、付きっきりの作業で他の作業に手が回らなかった。

やったこと

コンデンサー製造装置向けの部品加工を行うため、コンピューターで切削加工する高機能NCフライス盤(YZ-502SG/ATC)を導入した。段取り時間の大幅な短縮と加工範囲の拡大が可能な機種で、工場も従来の倍以上の広さの現在地に移転した。導入後は刃物が自動交換され、面削り、穴開けなどの複数加工も1台でできるようになった。

新しい製品・サービス:コンデンサー生産ラインの一部設備などのユニット製品

事業の効果

  • 試作した部品加工で約25%の外注費削減効果があった
  • 全体の生産量が増えて売上高が2~3割アップした
  • 新たに従業員1人の雇用につながった

高機能NCフライス盤の導入で段取り時間が大幅に短縮され、複数加工が1台でできるようになった。外注費が約25%削減され、付きっきりの作業から解放されて全体の生産量が増えた。売上高は2~3割増え、新たに従業員1人の雇用にもつながった。低コスト、短納期を実現し、生産性と競争力が向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.7 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決外注費約25%削減、売上2〜3割増、従業員1人雇用など、課題と効果が具体的な数字で書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員3名で営業人員に余裕がない旨が書かれ、体制は限定的にしかうかがえない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    2010年起業で部品製造の経験を生かし、高機能NCフライス盤導入で外注を減らす流れが書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    コンデンサー需要拡大と中古機の能力不足を背景に、低コスト・短納期の強みを示す記述はあるが、市場分析としては具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    外注費約25%削減、売上2〜3割増、従業員1人雇用など、課題と効果が具体的な数字で書かれている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    売上2〜3割増や外注費25%削減という結果は書かれているが、今後の目標値や賃上げ目標は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3名で営業人員に余裕がない旨が書かれ、体制は限定的にしかうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    低コスト・短納期・1個からの対応と品質重視が書かれ、顧客に選ばれる理由は読み取れるが整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    ユニット製品化を検討する方針は書かれるが、遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    コンデンサー部品加工が対象だが、分野の普及度や高付加価値化の水準については記述がほぼない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    コンデンサー需要の拡大や地元メーカーへの影響がうかがえるが、国が補助する理由としての波及効果は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果3

    導入で外注費が約25%削減され売上が2〜3割増えたとあり、費用対効果の一端は読み取れる。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    コンデンサー市場の拡大に触れているが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    ものづくりの街である松江市東出雲町で事業を営み、地元の部品メーカーと取引する点が読み取れる。

今後の展望

コンデンサー市場は拡大しており、岡山の部品メーカーから新規発注もあった。今後も組み立て製品を考案していく方針。

事業者の声

大きく事業を展開するのではなく、こぢんまりとまとまり、顧客に喜んでもらえる製品づくりに全力投球したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。