回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社幡中金網
成果ユニット鉄筋の折り曲げ作業時間(1邸分) 110分→45分
| 事業者名 | 株式会社幡中金網 |
|---|---|
| 所在地 | 岡山県 岡山市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 28人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1974年 |
幡中金網は、コンクリート製品の補強に使われる溶接金網の専業メーカーで、創業以来、側溝などコンクリート二次製品向けの金網を手がけてきた。2011年に住宅基礎向けの鉄筋金網に参入し、2013年には溶接部が鉄筋本体と同等の強度を持つ「全強度鉄筋交差溶接」の溶接機を導入して地場大手を含むハウスメーカー各社との取引を広げた。その結果、売上の85パーセントを住宅向けが占めるようになった。
抱えていた課題
やったこと
2017年に、鉄筋金網向けに「引張込メッシュ曲機」、鉄筋単体向けに「鉄筋自動曲装置」を導入した。新しい機械は数値制御(NC)装置を搭載し、折り曲げる形状をあらかじめ記憶できるため、段取り替え時間が大幅に短縮された。ユニット鉄筋の折り曲げ作業に要する時間は、1邸分の作業で110分から45分へと半減以下になった。最大5メートルのユニット鉄筋まで曲げられるようになり、大物への対応力も高まった。鉄筋曲げ装置も作業時間は半減した。
NC装置による形状記憶で段取り替え時間が大幅に短縮され、ユニット鉄筋の折り曲げ作業時間は1邸分で110分から45分へと半減以下になった。鉄筋曲げ装置も作業時間が半減した。最大5メートルのユニット鉄筋まで曲げられるようになり大物への対応力が高まった。曲げ角度の精度も向上し、現場でのスムーズな施工につながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1974年の設立からコンクリート二次製品、2011年の住宅基礎参入、2013年の全強度溶接機導入、2017年の折曲機刷新と段階的に取り組みが続いており、一貫した流れで位置付けられている。
岡山県で協会加盟は同社のみで、売上の85%を住宅向けが占めるまで地場大手などとの取引を拡大しており、強みが明確。
折曲工程の段取り替えや角度バラつきという課題を認識し、ユニット鉄筋の折曲時間を110分から45分へ半減させる実効的な対策を取っている。
作業時間の半減という導入後の実績は示されるが、付加価値額や賃上げに関する将来の目標値は記載がなく、弱い。
従業員28人の体制で、息子が後継者になることや若い幹部候補を育てる方針が示され、遂行体制の見通しがある。
ハウスメーカーから工期短縮と供給拡大が求められていたことや、立ち上がり筋の防水性・強度に効く精度向上という顧客ニーズへの対応が明確。
2019年の瀬戸内工場新設、2022年の新工場棟建設、設備の配置換えや溶接機増強の検討が時系列で示され、中期の方向性がある。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
全強度鉄筋交差溶接は参入に必要な高度な技術で、同分野で協会加盟が岡山県で同社のみという希少性がある。
岡山県と近隣県へ住宅基礎向け鉄筋金網を供給している点は触れられているが、雇用創出や波及効果への言及は薄い。
作業時間の半減という効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
数値制御装置を搭載した折曲機を導入したことは示されるが、サプライチェーン全体への革新や新ビジネスモデルへの言及はない。
コンクリート二次製品から住宅基礎向けの鉄筋金網へと需要の伸びる分野へ進出し、生産体制を転換している。
岡山市東区の本社と瀬戸内市の新工場を基盤に岡山県と近隣県へ供給し、地域の住宅需要を取り込んでいる。
2019年に本社から北に約1.5キロメートル離れた岡山県瀬戸内市邑久町に瀬戸内工場を新設し、2022年には新しい工場棟も建設した。本社工場との間で切断機、折り曲げ機などの配置換えを行って効率化するほか、溶接機の増強も視野に入れている。
以前と比べものにならないほど精度が出る。現場でのスムーズな施工にもつながっている
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%