塑性加工用材料切断機から省エネルギー洗浄装置への一貫ラインの試作開発
切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。
効果:洗浄良品率 60%→80%
三和テクノイノベーション株式会社
成果生産量は2倍に増加した
| 事業者名 | 三和テクノイノベーション株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 周南市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,製造環境 |
| 従業員数 | 18人 |
| 資本金 | 2,020万円 |
| 設立 | 2005年 |
各種プラントの配管工事を専門に行う会社で、材料業者から切断されたパイプを仕入れ、輸送可能なユニットに溶接して現地に搬入し組立を行っていた。最終工程の溶接の出来映えが他社との差別化の要となるため、前工程の省力化・効率化が求められていた。受注をめぐる価格競争が激化しており、高精度のものづくりとコスト削減の両立が必要になっていた。
抱えていた課題
やったこと
高機能自動切断機(バンドソー、原文表記で「の400」)を導入した。切曲がり防止機構を備え、任意の長さに連続して切断でき、指定寸法でのパイプの切断が無人で可能になった。付属品としてスチールローラーコンベアー、オートレベルも導入した。門型クレーンを導入し、荷の巻き上げ・巻き下げを行うとともに、材料切断及び長尺反転などの作業スペースとして工場前を有効活用した。溶接は2段階で行い、仮付けにTIG溶接機(ポジショナー、冷却水循環装置、水冷トーチ付属)を、仕上げにデジタル半自動溶接機を導入した。
機械導入により高精度のものづくりと生産コストの削減を実現し、生産量は2倍に増加した。カットサイズを自動切断機に入力できるためヒューマンエラーが防止され、デジタル制御により不良品や作業ロスが大幅に減った。短納期の工事や大手メーカーからの受注も実現した。自動化により担当者が別の作業を兼務できるようになり、多能工化も進んだ。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
2005年創業以来、配管加工から溶接・組立まで一貫して行う事業の延長で設備を強化しており、過去の取組との一貫性は読み取れる。
価格競争の激化が課題とされ、高精度と納期厳守で勝ち抜く方針が示されているが、市場動向の分析は具体的に書かれていない。
ヒューマンエラーやパイプロスなど課題を明示し、自動切断機や2段階溶接で解決する計画で、生産量2倍の成果も示されている。
生産量2倍という結果は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は事例に書かれておらず、目標設定の具体性は薄い。
担当者が別作業を兼務できるようになったとあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記述はわずかである。
高品質と納期厳守で価格競争に打ち勝つ方針や、大手メーカーからの受注実現が書かれ、選ばれる理由はある程度読み取れる。
再投資で大型切断機を導入し工場を建て直したと、次の段階の計画は書かれているが、スケジュールや課題解決方法は詳述されていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
配管工事の自動切断やデジタル溶接の高精度化による高品質化はうかがえるが、分野の普及度や高価格化の具体的根拠は薄い。
大型切断機の導入で顧客問い合わせが増えたとあり、地域波及効果の記述はわずかにうかがえるが、国の補助理由は書かれていない。
生産量2倍、ロス削減、不良防止など、投資に対する成果が数字や事実で示されており費用対効果がうかがえる。
デジタル制御の溶接機や自動切断機の導入はあるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
公開情報では判断できません。
周南市の事業者として地域に根ざしているとうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。
今回の投資で成果が明確になったため、再び補助金を活用して大型の切断機を導入し工場を建て直した。今後は10年・20年先を見据えて機械化・ロボット化を進め、多能工と職人をバランスよく配置して顧客ニーズにタイムリーに応えていく考えである。
補助事業は経営の道しるべ。先行投資をする後押しになります。
公式の事例集より(原文のまま)
切断後の材料を連続して洗浄できるよう、高機能切断機と試作洗浄機を導入し、王崎工場に配備して実験を行った。
効果:洗浄良品率 60%→80%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。