ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

図面・指示書の電子化による、工程管理および設備稼働率向上プロジェクト

有限会社髙木金型製作

成果生産性が20%向上した。

この事例のポイント

  • 金型の生産量が増え、加工に要した時間などをエクセルで管理することに非効率さを感じていた。
  • ものづくり補助金で、C&Gシステムズの金型工程管理システム「AIQ」を導入した。
  • 生産性が20%向上した。金型工程管理システムの導入により、機械の稼働率が向上し、工程間滞留が削減されて生産性が20%向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社髙木金型製作
所在地愛知県 安城市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
資本金300万円
設立2001年

事業の背景

髙木金型製作はプラスチック金型の設計・製作、メンテナンスなどを手がける。取引先は自動車関連が全体の90%以上を占める。自動車業界が活況になり金型の生産量が増えた。金型業界は価格の決め方が丼勘定だと感じられており、同じ金型でも価格に100万円以上の差が出る場合があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力金型の生産量が増え、加工に要した時間などをエクセルで管理することに非効率さを感じていた。
  • 人手・技能工程間の滞留や機械の稼働率が課題で、工程や原価を徹底的に管理・分析できていなかった。

やったこと

ものづくり補助金で、C&Gシステムズの金型工程管理システム「AIQ」を導入した。タブレット端末に機械の稼働状況や作業指示書、スケジュールなどを表示し、社員一人一人が確認して効率的に機械を動かせるようにした。部品の金額、工程、加工の進捗状況などを一括管理し、原価計算はサーバーに情報が蓄積される仕組みで、製品別の利益率の違いが一目で確認できるようにした。

ソフト金型工程管理システム「AIQ」

事業の効果

  • 生産性が20%向上した。
  • 短納期 1か月→0.5か月
  • 取引企業数 1社→4社

金型工程管理システムの導入により、機械の稼働率が向上し、工程間滞留が削減されて生産性が20%向上した。製作工程や現場の見える化が進み、社員が効率を考えて作業に取り組むようになった。他社より時間を短くでき、短納期で受注が増え、取引企業も従来の1社から4、5社に増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    エクセル管理の非効率さを感じ、工程や原価を一括管理する工程管理システムを導入したとあり、事業の流れにはつながるが過去の取組との連続性は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車関連が取引の90%以上を占めると具体的に示され、短納期で他社より高い見積でも受注できた点から強みが読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    エクセル管理の限界と工程・進捗の見える化の必要性が課題として明記され、生産性20%向上や取引先が1社から4、5社に増えた結果も示される。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産性20%向上や他社1カ月の金型が2週間で納品できた例があるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    社員の意識改革や女性社員の活躍に触れるのみで、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    丼勘定への疑問から、短納期を武器に価格の裏付けを示す顧客ニーズへの対応が示され、選ばれる理由が明確に読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の見える化と工程管理の改善は述べられているが、中長期の検証や遂行スケジュールの記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    プラスチック金型の分野で、同じ分野の中で他社より大幅に高い見積金額を提示しても受注できた高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の商工会議所との関わりや自動車業界の活況に触れるが、国が補助する経済波及や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    生産性20%向上と短納期受注の成果は示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    クラウド上の原価計算や見える化システムの活用は触れられるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    安城市の地元商工会議所に相談した経緯は示されるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への寄与は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後もチャンスが広がると見ており、新しいことにチャレンジし続けながら、さらなる飛躍を目指す。

事業者の声

挑戦を続ける

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。