ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

竹バイオマス燃料用の大量生産型竹チップ作製装置の開発と実用化

株式会社バンブーケミカル研究所

この事例のポイント

  • 木質チップは品薄で価格が高騰しており、代替となるバイオマス材料の利活用が求められていた。
  • 平成24年度補助事業で安価な竹粉の一次、二次加工機の開発に取り組んだ。
  • 竹チップ作製装置の実用化により、品薄状態の木質燃料を補完できる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社バンブーケミカル研究所
所在地徳島県 阿南市
業種生産用機械器具製造業
技術分野材料製造プロセス,製造環境
資本金600万円
設立2010年

事業の背景

バイオマス材料の利活用が急速に注目されている。木質チップ材料は品薄状態で価格も高騰している。竹を粉状にした竹粉は樹脂成形品などの工業製品に、チップ状の竹チップはバイオマス燃料として利用が期待される。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術木質チップは品薄で価格が高騰しており、代替となるバイオマス材料の利活用が求められていた。
  • その他未管理の竹林による里山の荒廃が進み、竹材の有効な利活用が求められていた。

やったこと

平成24年度補助事業で安価な竹粉の一次、二次加工機の開発に取り組んだ。平成25年度補助事業では工業目的の竹粉用として「自動竹粉高速加工・乾燥・分級一貫システム」を開発した。平成28年度補助事業でバイオマス燃料用の「竹チップ作製装置」を完成させた。新たに回転押切り工法を開発し、竹チップ加工時の甲高い爆音を解決するとともに、加工の作業環境を大幅に改善し、高い生産性も実現した。

加工機竹チップ作製装置

新しい製品・サービス:竹チップ作製装置(バイオマス燃料用の竹チップを作る装置)

事業の効果

竹チップ作製装置の実用化により、品薄状態の木質燃料を補完できる。竹バイオマスボイラーや竹バイオマス発電分野への利用促進が期待される。竹チップ加工時の爆音が解消され、作業環境が大幅に改善し、高い生産性も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    平成24年度から28年度まで竹粉・竹チップ装置を段階的に開発しており、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    木質チップの品薄と高騰、竹の熱量が木材より約2割増、成竹まで約3年という外部環境と優位性は書かれているが、自社の経営資源の強みとの関係は読み取れない。

  • 課題の認識と解決2

    開発の経緯は記載されるが、現状の課題の認識と高付加価値化・成長につながる事業計画の具体は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    代表取締役や従業員数名、設立年などは記載されるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    竹粉は樹脂成形品、竹チップはバイオマス燃料向けと用途は示されるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    開発を一次・二次加工から竹チップ作製へ段階的に進めた経緯はあるが、遂行方法や今後のスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    回転押切り工法を新たに開発し、竹チップ加工時の甲高い爆音を解決したと記載され、既存の竹チップ加工との差が示されている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    品薄の木質燃料の補完、竹バイオマスボイラーや発電分野への利用促進が期待されると記載され、社会的な意義はうかがえる。

  • 費用対効果2

    開発には多大な費用を要し補助金が役立ったとあるが、投入額に対する付加価値増加や生産性の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    未利用の竹林資源を活用し里山の荒廃対策に寄与する点は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    バイオマス燃料や竹の用途拡大への期待は書かれるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。

  • 地域経済への波及4

    阿南市の高専発で地域資源の竹を活用し、地域の活性化に貢献するという理念が明記されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

竹の用途が工業用・バイオマス燃料として拡大することを期待している。

  • 目標:バイオマス燃料としての竹は木材より熱量において約2割増である。
  • 目標:成竹までの期間は約3年と短い。

事業者の声

開発には多大な費用を要するため補助金が大いに役立ちました。新たに開発した回転押切り工法は、竹チップ加工時の甲高い爆音を解決しただけでなく、チップ加工の作業環境を大幅に改善し、高い生産性も併せて実現しました。今後、竹の用途が工業用・バイオマス燃料として拡大することを期待しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。