ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

鉄骨・鉄鋼材の高性能機械導入による加工速度の改善と作業簡素化の実現

株式会社渡辺鉄工所

成果溶接工程の生産能力 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 溶接工程の加工速度が遅く手待ちが発生し、他の高性能設備が十分に機能せず生産能力の向上につながらない。
  • 溶接工程に新型の溶接ロボットを導入した。
  • 溶接工程の生産能力 1倍→1.5倍。溶接作業間の清掃が自動化され、作業速度が向上したことで各作業間のタイムラグが大幅に解消し、取扱操作が簡素化された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社渡辺鉄工所
所在地徳島県 三好市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1965年

事業の背景

当社は国土交通大臣認定のHグレードを取得している県内企業3社のうちの1社で、建築鉄骨を製造している。加工工程は孔明け、切断、表面処理、溶接個所の開先加工、組立、溶接からなり、このうち切断、表面処理、開先加工は高性能設備に順次入れ替えて加工速度を向上させ、省エネ・低騒音化を図ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力溶接工程の加工速度が遅く手待ちが発生し、他の高性能設備が十分に機能せず生産能力の向上につながらない。
  • 生産能力顧客の要望に応えることが難しくなってきた。

やったこと

溶接工程に新型の溶接ロボットを導入した。現有設備では溶接後の清掃を手作業で行い常時1名の作業員配置が必要で、部材を1個ずつしか取り付けられず段取り替えに時間や人員が必要だった。新規設備により溶接作業間の清掃が自動化され、部材の取り付けや段取りも改善された。

ロボット新型溶接ロボット

事業の効果

  • 溶接工程の生産能力 1倍→1.5倍

溶接作業間の清掃が自動化され、作業速度が向上したことで各作業間のタイムラグが大幅に解消し、取扱操作が簡素化された。作業の安全性も確保された。これまで失注して機会損失になっていた大口受注に対応できるようになり、タイムリーかつフレキシブルな対応で顧客満足度の向上と他社との差別化につながる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    建築鉄骨製造を長年行い、過去に加工工程を順次高性能設備へ入れ替えてきた取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    Hグレード取得の県内3社の1社という立場や顧客要望への対応困難は書かれているが、競争優位性の根拠としての具体性は薄い。

  • 課題の認識と解決5

    溶接工程の手待ち・清掃の手作業・1個ずつの取付けという課題を挙げ、溶接工程の生産能力が1.5倍に上昇したと数字で示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産能力が1.5倍に上昇した実績が示され、失注していた大口受注への対応という付加価値向上の見込みが読み取れる。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    常時1名の作業員配置が必要だった点は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客要望への対応、大口受注の獲得、顧客満足度向上への言及はあるが、ターゲットやニーズの裏付けは具体的に整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は書かれているが、中長期の課題検証や遂行スケジュール、課題解決の方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    建築鉄骨の高性能加工設備を用いる点はうかがえるが、分野の普及度や高付加価値化の水準を示す記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    生産能力1.5倍という効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    溶接の清掃自動化や新型溶接ロボットの導入は示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    三好市の企業として事業を行う旨はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

本事業による溶接工程の効率化により、これまで失注していた大口受注に対応可能となり、生産能力の向上によるタイムリーかつフレキシブルな対応で顧客満足度を向上させ、他社との差別化を図っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。