ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

V カット機導入による、V カット貼箱の国内製造の実現

株式会社山文

この事例のポイント

  • 高品質なVカット貼箱を国内で製造できるメーカーが存在せず、国内高級貼箱市場で先行して技術を習得する必要があった。
  • 高精度貼箱用のVカットマシンを導入し、高品質なVカットBOX製作に向けた試作検討を行った。
  • 国内初となる高精度な貼箱Vカットマシンの導入により、国内での高品質なVカット貼箱の製造に取り組む体制を整えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山文
所在地徳島県 吉野川市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野立体造形
従業員数20人
資本金2,150万円
設立1984年

事業の背景

スマートフォンの普及とiPhoneBOXの市場登場により、他商品との差別化ができる高品質なVカット箱の問い合わせが急増している。Vカット箱は厚紙をV字にカットして貼り合わせるため90度の角度が再現でき、強度による力強さと重厚感が特徴である。高品質な貼箱製作技術があると高品質な貼箱の引き合いにつながる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術高品質なVカット貼箱を国内で製造できるメーカーが存在せず、国内高級貼箱市場で先行して技術を習得する必要があった。
  • 生産能力大都市や東アジアとの競争を勝ち抜くため、高精度な貼箱Vカットマシンを導入して競争力を強化する必要があった。

やったこと

高精度貼箱用のVカットマシンを導入し、高品質なVカットBOX製作に向けた試作検討を行った。インテリア雑貨市場やギフト市場に加え、スマートフォンやデジカメなど弱電商品向けの売上増加を目指した。現在は四隅の接着方法、90度に折り曲げるためのコーナーカットの調節、専用貼紙の選定などの課題に取り組んでいる。

加工機Vカットマシン(高精度貼箱用)

新しい製品・サービス:高品質なVカットBOX(貼箱)

事業の効果

国内初となる高精度な貼箱Vカットマシンの導入により、国内での高品質なVカット貼箱の製造に取り組む体制を整えた。現在は東京の老舗和紙問屋や大手企業から引き合いを受けており、早期に供給できる体制を構築しようとしている。今後は大手企業とのコラボレーション商品や海外展開にも力を注ぐ計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    昭和59年設立の紙加工業で和紙素材に触れている程度はうかがえるが、本事例では過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    iPhoneBOXなど他商品との差別化や問い合わせの急増が市場動向として書かれ、高品質貼箱の製作技術を強みとしている。ただし数値はない。

  • 課題の認識と解決2

    四隅の接着方法やコーナーカットの調節など課題は挙がっているが、その解決が高付加価値化や成長にどうつながるかの計画は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    試作検討を行い課題に取り組んでいる様子はうかがえるが、人材や事務処理体制の具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    スマートフォンやデジカメなど弱電商品向けの売上増を狙い、東京の老舗和紙問屋や大手企業からの引き合いがあると具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    現在の課題と取組の方向性、大手企業とのコラボや海外展開は書かれているが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    国内に製造メーカが存在しないV カット貼箱を国内で初めて手掛ける取組で、高水準の高付加価値化が明確に述べられている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用3

    阿波和紙を日本独自の素材として海外展開し文化的商品として支持を得る構想が書かれ、地域素材の活用に言及している。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    先端的なデジタル技術や新ビジネスモデルへの言及はなく、公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    海外での日本文化の評価を背景に海外展開を図るとあり、わずかに成長分野への進出がうかがえる程度である。

  • 地域経済への波及3

    徳島の阿波和紙という地域素材を活かす点が書かれているが、雇用創出や地域経済の成長への言及は具体的ではない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

早い時期に供給できる体制を構築し、大手企業とコラボした商品展開を進めて海外展開を図っていく。阿波和紙を日本発の文化的な商品として展開し、一定の支持を得られると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。