ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業香川県

スマホ向け通販アプリによるオリジナルT シャツの加工システム構築

株式会社ラブ・ラボ

成果1時間あたりの生産枚数 30枚→100枚

この事例のポイント

  • 小ロットのニーズが高まる一方で、生産の向上が求められていた。
  • スマホ向けデザイン作成Webアプリと高機能インクジェットプリンター「Konit(コーニット)」を連携させ、オリジナルTシャツを受注できるシステムを構築した。
  • 1時間あたりの生産枚数 30枚→100枚。高機能インクジェットプリンターの導入により、印刷工程の作業スピードが格段に速くなり、製版作業を省いて短納期化を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ラブ・ラボ
所在地香川県 高松市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
従業員数50人
設立1994年

事業の背景

弊社は、お客さまのオリジナルデザインを、メーカーから仕入れたTシャツやグッズにプリント加工し、WEBやDMなどで販売している。Tシャツは年間250万枚以上の製作販売実績がある。時代とともに顧客ニーズが多様化し、小ロットのニーズも高まったため、さらなる生産向上が必要となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小ロットのニーズが高まる一方で、生産の向上が求められていた。
  • 納期・工程デザインの打合せや確認などの工程に手間がかかり、短納期化が難しかった。

やったこと

スマホ向けデザイン作成Webアプリと高機能インクジェットプリンター「Konit(コーニット)」を連携させ、オリジナルTシャツを受注できるシステムを構築した。デザインパーツ1,200個とテンプレート280個をシステムに登録し、短時間で高クオリティなデザインを作成できる機能を搭載した。社内基幹システムと連動させることで、シームレスなデータ入稿が可能になった。従来使用していた他社製品とシルクプリントについて、枚数やスピードを比較した。

加工機高機能インクジェットプリンター「Konit(コーニット)」
ソフトスマホ向けデザイン作成Webアプリ・自動データ入稿システム

新しい製品・サービス:スマホ向けデザイン作成Webアプリと連携したオリジナルTシャツ受注システム

事業の効果

  • 1時間あたりの生産枚数 30枚→100枚

高機能インクジェットプリンターの導入により、印刷工程の作業スピードが格段に速くなり、製版作業を省いて短納期化を実現した。従来のシルクプリントと比べて生産性は約17倍に向上し、それに伴いコストダウンと1枚あたりの単価引き下げも可能になった。デザイン工程を削減できたことで、新規顧客の開拓にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業30年目で、インクジェットプリント・販売から事業を始めたと書かれており、過去の取組との連続性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    年間250万枚以上の実績や約17倍の生産性向上など、自社の強みを数字で示し、小ロットニーズにも応えると記載。

  • 課題の認識と解決4

    多様化する小ロットニーズを課題とし、スマホ向け通販アプリや短納期化で解決する計画が具体的に示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1年目2万千円から5年目1億4千万円の売上目標が示されているが、付加価値額や賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社内のTシャツデザイナーや基幹システムとの連動に触れるが、体制や事務処理能力の記述は限定的。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    低価格・短納期・新規顧客開拓を価値とし、スマホユーザーの少人数ユーザーをターゲットと明示している。

  • 事業化までの道筋3

    5カ年計画と売上目標はあるが、課題解決の遂行手順やスケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    Tシャツ分野で売上の10%超を見込み、競合との差別化やオリジナリティの追求を掲げ、高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    地域の事業者として香川県高松市に立地するが、経済波及や雇用創出への言及は見当たらない。

  • 費用対効果4

    生産性が1時間30枚から100枚に向上し、1枚あたり単価ダウンも実現したと具体的な数字で効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    スマホ向けWebアプリと高機能インクジェットの連携、基幹システムとのデータ連動などデジタル活用が示されている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    スマホ向けアプリやwebtoprintに力を注ぐとあり、市場変化への対応がうかがえるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市で事業を展開するとあるが、地域特性を活かした雇用や成長への記述は限られる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

携帯アプリはさらに進化し、少人数ユーザーの消費が今後も増えると見込んでいる。この分野は売上の10%を超えると想定されるため、より一層力を注ぐ方針である。5カ年計画では売上目標を2万千円から14万千円(千円単位、1年目20,000から5年目140,000)に設定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。