新たな加熱装置の導入による大型構造物溶接部熱処理の受注獲得・競争力強化事業
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
株式会社エスエム機興
成果旋盤とマシニングセンターの段取りが1台で終わるため25%削減
| 事業者名 | 株式会社エスエム機興 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県 松山市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1979年 |
当社は1979年から食品機械メーカーの自動包装機の機械加工部品、板金加工部品製作及び食品機械の組立を行ってきた。近年は医薬工業向けの自動開袋機の部品加工、組立も加わり、顧客は20数社に及び広島、大阪、京都、静岡、東京と広範囲にまたがっている。食品機械メーカーの自動機械の旋盤加工部品は今後も生産台数増加に伴い受注増加が見込まれる。
抱えていた課題
やったこと
既存の汎用旋盤機(S-850)とマシニングセンター(PCV40II)による加工では、旋盤とマシニングセンターの段取りに手間がかかっていた。そこで複合型CNC旋盤「NL2000MC」を導入し、1台で2台分の作業を行えるようにした。対話型プログラム機能により、CAMソフトウエア等の専門知識がなくても加工プログラムを作成できる仕組みとした。また、オペレーター兼プログラマーを育成している。
| 加工機 | 複合型CNC旋盤「NL2000MC」 |
|---|
新しい製品・サービス:円筒形の加工部品、格形状の加工部品に加え、新設の複合型CNC旋盤で可能となるロッド等の加工部品。
旋盤とマシニングセンターの段取りが1台で終わり、段取り作業が25%削減された。加工時間の長さ、熟練作業者への依存といった技術的課題も解決された。今後は従来加工できなかった高精度部品の受注や緊急依頼部品の内製化対応が可能になり、売上の増加と取引先からの信頼性向上が期待される。作業ロスや工程短縮による経費削減、収益性の向上にも寄与している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1979年からの食品機械部品加工の実績と、旋盤内製化による事業展開の方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
取引先20数社・広域の顧客基盤と短納期・緊急部品への対応力向上は読み取れるが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体性が薄い。
課題として旋盤加工時間1.5〜2倍、熟練者依存、外注90%が挙げられ、段取り25%削減や内製化による収益向上の見込みが示されている。
段取り25%削減や高精度部品の受注・売上増加の予定は示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
オペレーター兼プログラマーの育成に言及しており体制の一端はうかがえるが、人員や事務処理能力の具体的記述は少ない。
短納期・緊急部品対応や高精度部品受注など選ばれる理由の方向性はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。
導入後の医療分野開拓の方向性は示されるが、スケジュールや中長期の課題検証の記述はわずかにうかがえる程度。
公開されている事例からは読み取れません。
医療分野開拓を指向すると記載があるが、同分野での高付加価値化や高価格化の具体的内容は読み取れない。
雇用の維持・創出を目指すとの記述はあるが、波及効果や社会的インフラとしての国の補助理由は具体的に示されていない。
段取り25%削減や作業ロス減少による経費削減の方向性は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。
対話型プログラム機能によるオペレーター育成には触れているが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
松山市での事業展開がうかがえるが、地域特性を活かした付加価値創出や地域成長への言及は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
余力が生まれたため、現在は新規の医療分野の開拓を指向している。
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった
わかめ太茎のカット工程に高速裁断機を導入した。
効果:わかめ太茎1人あたりの裁断作業時間 120分→5分
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分