ものづくり補助金平成28年度製造業長崎県

老舗和菓子屋伝統の逸品を全国へ、生産性向上で商圏拡大を図る

成果焼き菓子の生産性が最大230%アップ

この事例のポイント

  • カステラの製造では窯の火加減調節に熟練の技術が必要で、大量生産ができない状況にあった。
  • 最新式のガスオーブンを導入し、熟練の技術を要さずに焼きムラのない高品質なカステラを製造できるようにした。
  • 焼き菓子の生産性が最大230%アップ。ガスオーブンの導入により焼きムラがなく熟練を要さずに高品質なカステラを製造できるようになり、不良ロスも改善した。

事業者のプロフィール

所在地長崎県 長崎市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数2人
設立1937年

事業の背景

昭和12年創業の和菓子専門店で、看板商品のフルーツを使った菓子類は四季の香りを感じさせる逸品として長年愛されている。長崎新地中華街に店を構えているため外国人観光客も多い。商品売上高の約60%をカステラが占めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力カステラの製造では窯の火加減調節に熟練の技術が必要で、大量生産ができない状況にあった。
  • 人手・技能長崎びわソフトクリームは対応できる人数に限りがあり、多くの観光客が足を止めても販売機会を失っていた。

やったこと

最新式のガスオーブンを導入し、熟練の技術を要さずに焼きムラのない高品質なカステラを製造できるようにした。製造後の不良ロスの改善も含め、焼き菓子の生産性が最大230%向上した。ソフトクリームサーバーも導入し、製造スピードを上げて団体向けの対応を可能にした。生産量の増加に合わせ、県外業者との商談に向けた社内体制やホームページでの販売体制、全国取引に対応した冷凍発送体制を整備した。

  • 加工機ガスオーブンソフトクリームサーバー

事業の効果

  • 焼き菓子の生産性が最大230%アップ

ガスオーブンの導入により焼きムラがなく熟練を要さずに高品質なカステラを製造できるようになり、不良ロスも改善した。焼き菓子の生産性は最大230%向上し、大手百貨店の要請ロットやOEM商品にも対応できるようになった。ソフトクリームサーバーにより団体向けの対応も可能になった。インターネット販売にも対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決熟練技術が必要で大量生産できない課題を挙げ、ガスオーブン導入で生産性が最大230%アップした成果が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性看板のフルーツ菓子が長年愛され、カステラが売上の約60%とあり、既存製品の強みは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    看板のフルーツ菓子が長年愛され、カステラが売上の約60%とあり、既存製品の強みは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外国人観光客が多い中華街立地や都内催事での要望、百貨店・料亭からの要請が書かれ、外部需要と強みの関係はうかがえるが具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    熟練技術が必要で大量生産できない課題を挙げ、ガスオーブン導入で生産性が最大230%アップした成果が具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産性最大230%アップという数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず実現可能性の根拠も薄い。

  • 事業を進める体制2

    従業員数2名、二代目と三代目の役割分担は書かれているが、補助事業遂行の体制としての具体的記述は限られる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    見た目の美しさや仕上げの細かさが好評、大手百貨店やOEMの要請があると書かれ、選ばれる理由の一部が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    県外商談の体制整備、ホームページ販売、冷凍発送体制の整備など今後の進め方は書かれているが、スケジュールや解決方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    四季の香りを感じさせる菓子や長崎びわソフトクリームなど独自性はうかがえるが、高付加価値化・高価格化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産品びわを使ったソフトクリームや中華街立地に触れるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述はわずかである。

  • 費用対効果3

    生産性最大230%アップ、不良ロス改善、ソフトクリームの製造スピード向上など効果は書かれるが、補助金投入額との費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    長崎の特産品びわや中華街の立地を活かした商品展開が書かれ、地域の特性を活かした事業であることは読み取れるが、雇用や成長の数値はない。

今後の展望

生産量が増えたことを受け、県外業者との商談や販売体制、OEM向け新商品開発、全国対応の冷凍発送体制などを整備してきた。今後は進化を加速し、商圏拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。