回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
つちやゴム株式会社
成果生産ライン数 1ライン→2ライン
| 事業者名 | つちやゴム株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県 上益城郡嘉島町 |
| 業種 | ゴム製品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,接合・実装 |
| 従業員数 | 92人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1949年 |
1990年代から2000年代初頭にかけて国内の多くの靴メーカーが中国に進出する中、当社はミキハウスグループの生産拠点として、ベビーシューズの国内生産を続けてきた。2010年の上海万博を機に同グループの日本製ベビーシューズの人気に火が付き、国内消費者だけでなく訪日外国人観光客や海外の通販サイトでも高い人気を誇っている。
抱えていた課題
やったこと
ものづくり補助金を活用して設備一式を導入し、生産ラインを2ライン体制に増設した。当社の靴の製造は「バルカナイズ製法」と呼ばれ、硫黄を加えたゴム底と靴の本体を釜の中で加硫圧着する独自の技術である。専用の設備や熟練の職人技術を必要とするため、国内で生産できる企業はごくわずかである。2つの生産ラインを使い分けることで、メッシュやキャンバス素材の定番シューズと、デザインがより複雑な合成皮革のサンダルやボア素材を使ったウィンターブーツなど、多様なデザインの製造に対応できるようになった。
| 加工機 | 靴本体とゴム底を熱処理固着する加硫缶 |
|---|---|
| 加工機 | 靴成型用糊の乾燥コンベア |
| 金型 | ベビーシューズ用靴型 |
新しい製品・サービス:ミキハウスグループのベビーシューズ(日本製バルカナイズ製法)
生産性が向上し、2つの生産ラインを使い分けることで、定番シューズと複雑なデザインのシューズの双方に対応できるようになった。ファーストシューズなど安心・安全のニーズが高い製品を国内外の顧客に安定して届けられる体制が整った。海外のお客様の認知や支持が広まり、更なる需要拡大に備えた増産体制が整備された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ミキハウスグループの生産拠点として国内ベビーシューズ生産を続けてきた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記されていない。
1990年代以降の中国進出の流れや海外通販での人気など外部環境に触れ、バルカナイズ製法の国内で生産できる企業はごくわずかと強みも書かれるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。
海外需要拡大に備え生産ラインを2ライン体制に増設したと課題と対応が示される。高付加価値化の具体的な数値目標はない。
増産体制の目標は書かれるが、付加価値額の増加率や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性を判断できない。
技術者のノウハウや職人の技術に触れ、今後は技術者の育成と縫製供給先の充実を求めていると書かれる。人材確保の状況は部分的。
ファーストシューズは安心・安全のニーズが高く、国内外の顧客から支持されている点や、ターゲットが歩き始めの赤ちゃんであることが具体的に書かれる。
中長期の検証や遂行スケジュールは書かれず、増産体制の整備の流れが概略的に述べられるだけである。
公開されている事例からは読み取れません。
バルカナイズ製法は国内で生産できる企業がごくわずかと書かれ、専用設備と熟練技術を要する高付加価値品であることが読み取れる。
国内生産の維持や技術継承に触れるが、雇用創出や波及効果の規模は書かれておらず、国が補助する積極的理由は弱い。
生産性が向上し2ラインを使い分けられるようになったと書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
国内靴メーカーの海外移転の流れに触れるが、構造転換への貢献や成長分野への進出は具体的に書かれていない。
熊本県嘉島町の地域企業で国内生産を続けている点は読み取れるが、地域の経済成長や雇用創出への貢献は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後ますますの増産体制の構築のため、部品としての縫製供給先の充実を希望している。
当社のベテラン職人の「匠の技」をはじめ、独自のノウハウの積み重ねが息づいています。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。
タレパン工程のカス上がり不良の原因であるカス上がりを検知するため、カメラをセンサとして設置位置を検討し、設備の構造・寸法・形状・動力を調査…
効果:手配確認所要時間を54%削減