ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業大分県

かぼすを使った調味料やジャムの高品質製造及び梱包作業の効率化

有限会社かぼす本家

成果瓶詰め能力 700本→500本

この事例のポイント

  • 果汁やジャムの瓶詰め・ラベル貼りを手作業で行っていたため、受注に生産が追いつかなくなっていた。
  • 果汁用の4本立瓶詰装置を導入し、ジャムやドレッシング、練りこしょうといった粘度の高い加工品にはピストン式充てん機を用いることにした。
  • 瓶詰め能力 700本→500本。瓶詰め作業の機械化により、生産が需要に追いつくようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社かぼす本家
所在地大分県 別府市
業種飲食料品卸売業
技術分野製造環境
従業員数13人
設立1998年

事業の背景

同社はもともと食品卸売業として柑橘類とその加工品を扱っていた。平成20年に別府市で農園を取得してかぼすの特性を研究し、平成25年からは自社栽培のかぼすを使ったドレッシングなどの製造を本格的に始めた。現在は果実と果汁のほか、練りこしょう、大手飲料メーカー向けの原料供給、果皮を加工した菓子などを扱う。取引のある企業は卸売業としてだけで500社に達する。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力果汁やジャムの瓶詰め・ラベル貼りを手作業で行っていたため、受注に生産が追いつかなくなっていた。
  • 販路・情報発信かぼすは関東や関西など大都市部で知名度が低く、県外への販売を広げる必要があった。

やったこと

果汁用の4本立瓶詰装置を導入し、ジャムやドレッシング、練りこしょうといった粘度の高い加工品にはピストン式充てん機を用いることにした。シールを高速で貼る半自動ラベラー(SHOT-ML100P)も導入して、瓶詰めとラベル貼りを機械化した。蒸気ボイラ(SU300型)などの設備も合わせて導入し、平成29年9月までに設備導入を完了した。機械化により大量生産に対応できるようになり、手作業による異物混入のおそれも減った。

  • 加工機果汁の4本立瓶詰装置ピストン式充てん機半自動ラベラー SHOT-ML100P
  • その他蒸気ボイラ SU300型

事業の効果

  • 瓶詰め能力 700本→500本

瓶詰め作業の機械化により、生産が需要に追いつくようになった。大量生産に対応でき、異物混入の恐れもなくなり安全性が向上した。OEM製品の製造も可能になり、取り扱い製品を増やせるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作業で1日700本が限界だったが導入後は毎時500本に向上と数字があり、受注に供給が追いつかない課題も明確に認識されている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標毎時500本の処理能力や年60トンの自社収穫量、年100トン目標など数値目標が示されており実現性を読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け大量生産で首都圏など大都市部へ販売し、食卓提案で需要を広げる狙いが具体的に書かれ、顧客ターゲットも示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制社員数13名と記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての具体的記述は見当たらない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    卸売業から農園取得・自社製造へ移行した経緯が書かれ、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    首都圏でのかぼす知名度の低さと、自社栽培・大手企業との取引実績が書かれ、強みは読み取れるが分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業で1日700本が限界だったが導入後は毎時500本に向上と数字があり、受注に供給が追いつかない課題も明確に認識されている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    毎時500本の処理能力や年60トンの自社収穫量、年100トン目標など数値目標が示されており実現性を読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    社員数13名と記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大量生産で首都圏など大都市部へ販売し、食卓提案で需要を広げる狙いが具体的に書かれ、顧客ターゲットも示されている。

  • 事業化までの道筋3

    平成29年9月までに設備導入を完了した時期と、農園拡張・OEM拡大の計画が示されるが、遂行方法や課題解決の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    かぼすは知名度がすだち等に劣るとされ、大都市部での認知拡大を図る点は読み取れるが、高付加価値化の水準は明示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    大分県の特産品かぼすを全国へ広めるとし、一村一品や農園拡張による地域農業への波及がうかがえる。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値額の増加や費用対効果を示す数値は書かれておらず、生産量の向上のみ読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    機械化による異物混入防止など安全性向上は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    大分県別府市の特産かぼすを活かし、農園運営と加工・販売で地域の農業と特産品の経済成長に寄与する点が読み取れる。

今後の展望

製造に余裕ができたことを生かし、展示会などで自社製品を使った食卓提案を行い、首都圏などでかぼすの知名度を高める計画である。かぼすの県外PRを進め、業容を拡大していく。

事業者の声

需要に対して製造が間に合わない悩みを克服できた。OEA (相手先ブプランド) 製品も可能になったので、より取り扱い製品を増やして行く」つもりだ。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。