ものづくり補助金平成28年度建設業鹿児島県

最新ICT技術導入により測量効率を上げ生産性及び収益力向上を図り、更に事業領域の拡大計画

ヤマグチ株式会社

成果作業時間 100%→6%

この事例のポイント

  • 工事測量は測量精度で工事の出来栄えや品質が左右されるが、急傾斜地や災害現場では測量が困難で多大な時間を要し、危険も伴っていた。
  • 写真測量を行う無人航空機と測量用3次元レーザースキャナーを導入し、現場の状況に応じて使い分ける体制を構築した。
  • 作業時間 100%→6%。無人航空機と3次元レーザースキャナーにより、急傾斜面などの危険地域でも安全に測量できるようになり、危険リスクを大幅に低…

事業者のプロフィール

事業者名ヤマグチ株式会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種総合工事業
従業員数75人
資本金5,000万円
設立1965年

事業の背景

急傾斜地や災害現場などの厳しい環境では、従来の光波測距儀による測量に時間と危険が伴っていた。測量精度は工事の品質を左右する重要な業務であり、測量効率を高めることが求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力工事測量は測量精度で工事の出来栄えや品質が左右されるが、急傾斜地や災害現場では測量が困難で多大な時間を要し、危険も伴っていた。
  • 人手・技能技術者不足を解消し生産性を上げるため、ICTを使った測量効率の向上が急務だった。

やったこと

写真測量を行う無人航空機と測量用3次元レーザースキャナーを導入し、現場の状況に応じて使い分ける体制を構築した。従来の光波測距儀による測量と比較して、短時間で低コストかつ高品質な成果を得られるシステムができた。導入した機器で現地調査の時間と費用を削減し、危険地帯への踏査をなくして事故リスクを低減した。より詳細なデータに基づくインフラの高品質・高寿命化も図っている。

  • 加工機無人航空機写真測量用ドローン
  • 検査測定測量用3次元レーザースキャナー
  • ソフト3次元データ作成・解析ソフトサイテック3D

事業の効果

  • 作業時間 100%→6%

無人航空機と3次元レーザースキャナーにより、急傾斜面などの危険地域でも安全に測量できるようになり、危険リスクを大幅に低減した。従来の方法と比べて作業時間は約94%削減された。特に3次元レーザースキャナーは山林地域での測量に効果が高いと確認された。測量業務の生産性向上により工期短縮や品質向上にも貢献し、若者に魅力的な仕事をアピールできるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    付加価値・賃上げの目標従来方法と比べ作業時間が約94%削減された成果が示され、生産性向上の実現性が裏付けられている。
  • 4
    費用対効果作業時間が約94%削減され、工期短縮と生産性向上が確認できており費用対効果の高さが読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    成長分野への進出ICTを活用した建設業の生産性向上には触れているが、日本経済の構造転換への言及は薄い。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の測量業務を基盤に無人航空機と3次元レーザースキャナーを導入し、測量効率向上を図る計画で過去の取組との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    急傾斜地や災害現場など測量が困難な現場に対応する点が、自社の測量業務の強みを活かした差別化として読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    測量の時間・危険・技術者不足という課題を認識し、ICT導入で生産性向上と受注増につなげる計画となっている。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    従来方法と比べ作業時間が約94%削減された成果が示され、生産性向上の実現性が裏付けられている。

  • 事業を進める体制3

    社内の技術者全員が使えるよう研修やマニュアル整備に取り組む計画があり、遂行体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    従業員5名の測量事業者として、危険地域での測量や短時間・高品質な成果というニーズへの応答が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後も社内研修やマニュアル整備、追加のIT機器導入を進める中長期の取組が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    無人航空機と3次元レーザースキャナーを組み合わせた測量を、急傾斜地や山林で活用する点が特徴として示されている。

公的補助の必要性3.3
  • 波及効果・雇用3

    インフラの高品質・高寿命化や地域を支える公共工事の品質向上に寄与する点が示されている。

  • 費用対効果4

    作業時間が約94%削減され、工期短縮と生産性向上が確認できており費用対効果の高さが読み取れる。

  • イノベーションへの貢献3

    最新のICT技術を測量に導入し、現場のデータ作成や3次元データ活用を進めている点が示されている。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    ICTを活用した建設業の生産性向上には触れているが、日本経済の構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及3

    県内建設業唯一の地域未来牽引企業として、地域のインフラを支える事業であることが示されている。

今後の展望

社内研修やマニュアル整備で人材育成に重点を置き、最新のIT機器を積極的に導入して業務効率と作業時間の短縮を進める。ITを駆使した施工で公共・民間の受注件数を増やし、県内No.1の建設業の確立を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。